事件【法廷から】中国人窃盗団が高級ホテル舞台に演じた“密室トリック”の背景+(3/3ページ)(2011.5.10 14:43

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【法廷から】
中国人窃盗団が高級ホテル舞台に演じた“密室トリック”の背景

2011.5.10 14:43 (3/3ページ)

 裁判官「犯行場所は誰が決めましたか」

 被告「特に誰、というのではなく、適当に歩いて決めました」

 裁判官「ホテルは各地に散らばっていますよね。適当に歩いたというのは、どうかと思いますが」

 被告「電車に乗っていたので…」

 裁判官はため息をつき、こう質問を締めくくった。

 裁判官「あなたの話を聞いていると、泥棒することだけが決まっていて、ほかはすべて行き当たりばったり、という印象です。本当にそうなんですか」

 被告「はい」

 検察側はこの日の論告で、「日本のシティホテルの信用を失墜させる悪質な犯行」として、41歳の被告に懲役2年6月を求刑。「組織的な窃盗団の関与がうかがわれる」とも指摘したが、法廷では残念ながら、その背景が明示されることはなかった。一方、被告は最後に意見を求められても、「特にありません」とそっけないままだった。

 この被告の公判は即日結審し、6月16日に判決が言い渡される予定。また、否認・留保している他の3被告については、同15日に次回公判が開かれる。

 日本のホテルの“安全神話”を覆した犯罪。今後の法廷でその全容が解明されることを期待したい。

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