事件【東日本大震災】東北各大学は今…キャンパスなお寂然 +(1/2ページ)(2011.5.7 13:57

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【東日本大震災】
東北各大学は今…キャンパスなお寂然 

2011.5.7 13:57 (1/2ページ)
災害ボランティアの拠点となっている石巻専修大。多数の宿泊用テントが設営されている=宮城県石巻市

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災害ボランティアの拠点となっている石巻専修大。多数の宿泊用テントが設営されている=宮城県石巻市

 東日本大震災は、被災地にある各大学の運営にも大きな影響を及ぼした。巨額の損失を出しながらようやく今年度の入学式を行った大学がある一方、開学以来初めての定員割れや、キャンパス自体を他県に移した大学も。震災から2カ月近くを経た今も、復旧への道のりはなお遠い。(宝田良平)

 ■東北大

 「悲惨な悲しみの経験を胸に、未来をつくる覚悟を持ち、それぞれの専門分野で高い価値観と主体的に行動する力を身につけてほしい」。6日、各学部棟で開かれた東北大学(仙台市)の入学式。黙●(=示へんに寿の旧字体)(もくとう)後、井上明久総長がビデオメッセージで新入生に呼び掛けた。

 東北大の入学式は、2度にわたって延期され、約1カ月遅れでようやく開かれた。だが、学生ら3人が震災で亡くなっており、サークルの勧誘活動にも自粛ムードが漂う。

 大学全体では計28棟が使用不能となり、損失額は約440億円にのぼるという。中でも工学系や理学系の拠点が集まる青葉山キャンパス(仙台市青葉区)の被害が大きく、情報通信の基盤技術を研究する電子情報系など工学研究科の3棟や、理学研究科の化学棟が損壊した。修復のめどは立っておらず、長期的な影響は避けられない情勢だ。

 ■石巻専修大

 学内に災害ボランティアセンターが置かれている石巻専修大(宮城県石巻市)。キャンパス内には多数の宿泊用テントが設営され、復興の前線基地の一つとなっている。

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災害ボランティアの拠点となっている石巻専修大。多数の宿泊用テントが設営されている=宮城県石巻市

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