政治【浜岡原発停止】首相は「大変よかった」“政治主導”に手応え2011.5.9 22:16

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【浜岡原発停止】
首相は「大変よかった」“政治主導”に手応え

2011.5.9 22:16
官邸に入った菅直人首相=9日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

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官邸に入った菅直人首相=9日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

 中部電力が浜岡原子力発電所の運転停止を表明したことを受け、菅直人首相は9日、「大変よかった。政府としても電力全体が足りなくならないよう対応に力を入れたい」と中部電力の決断を歓迎した。唐突に表明した停止要請からわずか3日で中部電力が応じたことにより「政治主導」に手応えを感じたに違いない。東京電力福島第1原発事故の対応が後手に回った汚名を返上し、政権浮揚の足がかりにしたいとの思惑も見え隠れする。

 首相は東日本大震災発生後、ぶら下がり取材を拒否してきたが、9日夜は官邸のエントランスに姿を見せると記者団の質問に満足そうに応じた。「海江田万里経済産業相がしっかりと(中部電力に)説明してもらったことでいい形ができた」とも語った。

 この直前、首相周辺は記者団に「首相が声かけにこたえる」とささやいており、首相が演出効果を狙ったことは間違いない。もっとも他の質問は一切受け付けず、ひとしきり話すと足早に官邸を立ち去った。

 一方、自民党の大島理森副総裁は「首相は電力供給をどうカバーするのか。大変心配だ」と懸念を表明。公明党の山口那津男代表も「極めて唐突で説明不足だ。政治的パフォーマンスと指摘されても仕方がない」と非難した。

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官邸に入った菅直人首相=9日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

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