肺炎のため9日に死去した東映の名誉会長、岡田茂氏(享年87)の通夜が10日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。
東映とともに生きてきた岡田氏らしく、祭壇は東映映画の最初に流れる岩に波が当たるシーンをイメージされて作られた。
菊、胡蝶蘭、かすみ草、デルフィニウムなど白を基調とした花約8000本が水しぶきのように広がっている。大きな“岩”として飾られた遺影は、2001年に撮影した著書「悔いなきわが映画人生」の表紙が飾られた。岡田裕介社長ら家族が「笑顔がいい」と選んだという。
戒名は、素晴らしい業績をたたえたという意味を込めた「隆徳院殿茂岳秀榮大居士(りゅうとくいんでんもがくしゅうえいだいこじ)」。
(紙面から)