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高倉健、岡田氏に弔電「大きな時代の節目」

2011.5.11 05:04
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 肺炎のため9日に死去した東映の名誉会長、岡田茂氏(享年87)の通夜が10日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。

 65年スタートの主演映画「網走番外地」シリーズや同「昭和残侠伝」シリーズで岡田さんとともに東映の一時代を築いた俳優、高倉健(80)は通夜に姿を見せなかったが、弔電を寄せた。

 「大きな時代の節目を感じるお報せでした。長い間お疲れ様でした。心からご冥福をお祈りいたします。合掌」。“不器用”な健さんらしく短い言葉に思いの丈を込めた。

 55年に東映の第2期ニューフェースとして入社。任侠映画を中心に一躍スターとなったが本来の自分とのギャップに悩み、新天地を求めて76年に退社した。80年を最後に東映作品から姿を消した健さんが“古巣”に戻ってきたのは、99年公開の「鉄道員(ぽっぽや)」。古参スタッフのラブコールに応えたもので、実に19年ぶりの東映作品だった。

 当時の製作発表で「ふるさとの東映撮影所に(戻ってきた)…」と男泣き。その後、映画の完成作を試写室で見た岡田さんも「高倉健の間が、すごくいい」と涙を流して喜んだという。

 健さんが公の場に現れたのは06年11月に行われた天皇、皇后両陛下主催の文化勲章受章者・文化功労者を招いたお茶会が最後。一昨年10月に女優、大原麗子さん(享年62)の墓参りに訪れていたことを報じられて以来、近況は伝わってきていないが、今ごろ1人で故人との思いをかみしめているに違いない。

(紙面から)


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