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岡田氏長男、涙「大きな大黒柱を失った」

2011.5.11 05:03
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岡田氏長男、涙「大きな大黒柱を失った」

沈痛な表情で父の死について語る長男で東映社長の岡田裕介氏と、長女の高木美也子さん=東京・青山葬儀所(撮影・高橋朋彦)【フォト】

 肺炎のため9日に死去した東映の名誉会長、岡田茂氏(享年87)の通夜が10日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。

 岡田氏の長男で東映の岡田裕介社長(61)と、長女で日大教授の高木美也子さん(59)が開式前に会見、裕介社長は「好きだったんじゃないですかね。東映が」などと涙ながらに父との思い出を語った。

 岡田氏が東映社長になった前年の1970年に東宝映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」で俳優としてデビューした裕介社長は、「岡田家は誰も予期できない方向に進んでいった」と懐かしそうに回顧。「大きな大黒柱を失ったが、年下の人たちとともに頑張っていきたい」と声を振り絞った。

 岡田氏は2年前に両足や目を悪くし1年前から自宅療養していたが、家族には「自分の人生は良かった。悔いがない」と話していたという。

 故人には「一度も怒られたことがなかった」といい、誰よりも映画を愛した父親について、「家族のことはどうでも良かった人で…好きだったんじゃないですかね。東映が」と語ると、堪えきれず涙を流した。

 幼少時に頻繁に京都の撮影所に連れて行ってもらったことが思い出に残っているという高木さんも、「家では本当に甘い父親だったんですね…私も怒られたことないです」と涙。「小さいころは『岡田茂の娘』ということにプレッシャーがあったけど、今はそれで良かったと思います」と話した。容体が急変する前、「『頑張って』と言ったら、『頑張る』と言ってくれました。それが最後でした」と振り返った。

 裕介社長は「長い間、お疲れ様でした」と天国に旅立った最愛の父に言葉を送っていた。

(紙面から)


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