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菅原文太、岡田氏に別れ「もうケンカできない」
2011.5.11 06:02
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肺炎のため9日に死去した東映の名誉会長、岡田茂氏(享年87)の通夜が10日、東京・港区の青山葬儀所でしめやかに営まれた。任侠映画「仁義なき戦い」シリーズなどで故人とタッグを組んだ俳優、菅原文太(77)はお別れの言葉を読み、「もうケンカできなくなりましたね」としんみり。弔辞を読んだ三田佳子(69)は「岡田さんがいたから今の自分がある」と涙した。(サンケイスポーツ)
「岡田さん、もうケンカ、できなくなりましたね…。よく怒鳴られ、怒鳴り返したこともあった…」
岡田氏とは映画の作り方をめぐりよくケンカをしていたという文太は、今は穏やかにほほえむ遺影を見つめながら静かに語りかけると、懐かしそうに遠くを見つめた。
新東宝、松竹を経て、73年にスタートした東映の任侠映画シリーズ「仁義なき戦い」の主演に起用され、一躍銀幕スターへと上り詰めた。そのきっかけを作った“恩人”、そして日本映画界のドンと呼ばれた岡田氏の訃報に、「大木が倒れた」とうつむいた。
「飛騨の山に50年入っていた山男に聞いた話だけど、ふた抱えもあるヒノキを電気のこぎりじゃなくて大きな手ノコで倒すときに『ヒノキ一本寝るぞ~』と呼ばわるそうです。昨日の朝、岡田さんという大きな木が倒れる音が、農園の裏山から聞こえてきた」
が、男の別れに涙はいらない。再び前を向くと「でも、心配しないでください。岡田さんの後のヒノキが大きく育っていますから。いまの偽善的な世の中にパンチを喰らわすような東映作品が、必ず生まれます」。天国の恩人を安心させるよう力強い声で呼びかけた。
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