“元秘書に紙袋 同席”と証言
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“元秘書に紙袋 同席”と証言

5月10日 17時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件で起訴された元秘書らの裁判で、建設会社の下請けの社長が、「元秘書に紙袋が渡される場に同席した。中身は現金だと思う」と述べ、建設会社から元秘書に裏金が渡ったという検察の主張に沿った証言をしました。元秘書らは、裏金の受け取りを強く否定しています。

民主党の小沢元代表の政治資金を巡る事件では、衆議院議員の石川知裕被告(37)や元公設秘書の大久保隆規被告(49)ら元秘書3人が収支報告書にうその記載をしたとして、政治資金規正法違反の罪に問われています。検察側は、うその記載をしたのは、ダムの建設工事を巡って三重県の水谷建設から裏金を受け取ったことを隠すためだったと主張していて、先月27日の裁判では水谷建設の川村尚元社長が「石川議員と大久保元秘書に合わせて1億円の裏金を渡した」と証言しました。10日の裁判では水谷建設の下請け会社の社長が証人として法廷に立ち、社長は「都内のホテルで大久保元秘書と川村元社長と3人で会った際に、元社長が大久保元秘書に茶色い紙包みが入った手提げ袋を机の下で渡した。元社長は『税金みたいなもんや』と話していたので、中身は現金だと思う」と証言しました。さらに、この社長は、水谷建設の元会長が平成18年に脱税の疑いで逮捕された際、「大久保元秘書から『大変なことになった。水谷建設からもらった金はあなたに返したことにしてほしい』と電話で頼まれた」と証言しました。一方、弁護側は、3人で会ったという社長の証言は信用できないとして、その前後の出来事を何度も質問しましたが、社長は「詳しく覚えていない」などと答えました。大久保元秘書と石川議員は、これまでの裁判で「裏金を受け取った事実は一切ない」と強く否定しています。