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3号機プール、がれきが燃料棒覆う 東電、映像を公開

2011年5月10日21時22分

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写真:福島第一原発3号機の使用済み燃料プール。一面に散乱したがれきが見える=8日、東京電力提供拡大福島第一原発3号機の使用済み燃料プール。一面に散乱したがれきが見える=8日、東京電力提供

 東京電力は10日、事故で爆発した福島第一原発3号機の使用済み燃料プールの水中映像を地震後初めて公開した。爆発で原子炉建屋が吹き飛んだ影響で、コンクリートのがれきや鉄骨が散乱し、燃料を覆いつくしていた。

 3号機のプールには514体の使用済み燃料集合体が入っている。東電は8日、カメラを水中に入れて中の様子を撮影した。

 合わせて採取したプールの水からは、通常は検出されない放射性セシウム134が1立方センチあたり14万ベクレル、セシウム137が15万ベクレル、ヨウ素131が1万1千ベクレル検出された。東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「爆発の際に原子炉内の燃料が損傷し、放射性物質が外部に出てプールの水に溶け込んだと考えられる。プールの使用済み燃料が損傷しているとは考えていない」と話した。

 使用済み燃料プールでは、4号機もカメラで水中を確認し、目立った損傷が見られなかった。また、水の分析では2、3号機とも同じような放射性物質が検出されていることから、東電は、地震や爆発によっていずれもプール内の使用済み燃料が損傷した可能性は低いとみている。(坪谷英紀)

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