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菅首相は誰のために右往左往している

【政治・経済】

2011年5月9日 掲載

また菅狂気首相の気紛れ政治

●突然浜岡原発運転中止を言い出したが果たしてどんなことになるのやら分からない
「こころ」は誰にも見えないけれど、この首相の「こころ根の卑しさ」はすぐに透けて見える。だから、まともに評価されない。浜岡原発を全面停止すると突然発表して、「どうだ驚いただろう、マイったか」みたいに胸を張られても、「ああ、やっぱり、やったぜ」としか受け取られないのだ。政治ジャーナリストの泉宏氏がこう言った。
「浜岡原発の運転中止を決断したことは、確かに英断ですが、ちょっと考えると、マヤカシだと分かってしまうのです。だって、防潮堤が新設されたら、また再開すると言っている。政府は2、3年というが、急げば1年以内で防潮堤は完成できます。つまり菅総理は本気で浜岡原発を危険視はしていないのです。しかし、総理自ら言ったように、30年以内にマグニチュード8程度の地震が発生する可能性が87%あり、もともと震源地の上に建設されているといわれるのが浜岡原発です。それを最重視するのなら、大地震直撃で原発が壊れる前に、全基を廃炉にする方針を打ち出すのが英断でしょうが、そうではないのです。総理の会見を聞いて、多くの国民は、“総理は危険な原発を止める決断をした”と好意的に受け止めた。しかし、そうじゃない。いつものその場しのぎだから、マヤカシなのです」

●自分自身の政権延命のためだと国民はみんな知っている
 何が狙いの浜岡原発停止なのかは、言うまでもない。連休中の2日に被災地向けの1次補正予算が成立し、しばらくスッカラ菅首相は何もやることがない。今週から永田町では「菅不要論」「菅降ろし」の嵐が一気に吹き荒れる。バカでも分かる展開だ。そこで、連休の谷間の6日に、バーンと浜岡原発停止を打ち上げ、支持率回復を狙い、「菅降ろし」を封じる。そんな「まず自分の延命ありき」の計算なのだ。ホント、考えることが卑しい。泉宏氏が続ける。
「悪いところは、関係閣僚会議に諮らず、中部電力やトヨタとも協議せず、いきなり総理が決めたことです。地元は混乱し、経済活動にも影響が出る問題なのだから、議論してから決断すればよかった話なのです。ところが40分前に中部電力に通達し、30分前に記者会見を設定し、意外感を出そうとした。原発政策は、そんなドタバタで決める話ではないはずなのに、“私が決めました”ということを強調したいのです。その“私が、私が”というところに国民はウンザリし、最悪の首相だと見ているのに、何も分かっていない。“使用済み菅燃料”“冷やさないといけない”とヤユされる総理の限界がまた明らかになっただけですよ」
 スッカラ菅は、いつ浜岡原発停止の大衆向けパフォーマンスを決断したのか。先週2日の参院予算委で社民党の福島党首などに「浜岡原発停止」で水を向けられた首相は、気のない答弁をしていた。それから6日の発表までの間に何があったのか。永田町では、伸子夫人から「アンタ、チャンスよ。浜岡をやれば支持率が上がるよ」と尻をたたかれたというウワサが説得力をもって駆け巡っている。しょせん、その程度の器にしか見られていない首相の気まぐれ政治、延命保身政治にいつまで付き合わなければいけないのか。国難の中だというのに、全く狂っている。
~2011年5月9日以前の記事~

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