飯舘村が住民説明会 福島市へ、不安や前向きの声乳幼児らがいる世帯を対象にした避難の説明会に参加した住民=10日夜、福島県飯舘村 福島第1原発事故の影響で計画的避難区域に指定され、今週末にも避難を始める方針を決めた福島県飯舘村が10日夜、住民説明会を開き、福島市の公務員宿舎などに避難する計画を示した。住民からは「この先どうしたらいいのか」との不安の一方、「これで将来へ動きだす」と前向きな声も出た。 菅野典雄村長は「皆さんは将来がある。少しでも放射能から離れてもらいたい」と話した。 役場近くの集会所に集まった住民は約80人。第1陣は乳幼児や妊産婦、幼稚園児がいる世帯が対象で、村側は避難先の福島市の公務員宿舎2施設の間取りや周囲の環境を説明した。 ただ公務員宿舎への入居は2週間程度かかるため、村側は福島市などの旅館への一時的な避難を打診。今週末から同県二本松市の旅館に避難できるという。 質疑では、女性が「この先どうしたらいいのか。孫もおり、介護が必要な家族もいる」と不安を訴えた。自営業松原誠一郎さん(33)は説明会後「これで会社を移すことを検討できる。子どもも外で遊べる環境がいい」と話した。 【共同通信】
|