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楽天から元気!生島ヒロシ、人生初始球式 (2/2ページ)

2011.5.1 05:04
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楽天から元気!生島ヒロシ、人生初始球式

生島ヒロシが楽天の本拠地第2戦(対オリックス)で始球式。人生初体験でド緊張…=仙台市のKスタ宮城(撮影・土谷創造)【フォト】

  • 生島ヒロシが楽天の本拠地第2戦(対オリックス)で始球式(撮影・土谷創造)

 マウンド上で大きく振りかぶった。球団から贈られたユニホームの背中には、「HIROSHI1940(生島)」の文字が。故郷・気仙沼で津波に流された妹夫婦、2月に死去し妹夫婦が持っていた母親の遺骨、そして多くの被災者の分まで背負って投げ込んだ。

 スタンドを埋めた超満員の1万8842人から声援が飛ぶ。投げる直前、楽天の星野仙一監督(64)から「頑張って!」、20年来の友人、田淵幸一ヘッド兼打撃コーチ(64)から「ストライク、頼むよ!」と激励が飛んだ瞬間、頭の中が真っ白に。手元を離れたボールは山なりの放物線を描き、ホームベースでワンバウンドして嶋基宏捕手(26)のミットに吸い込まれた。

 「もう少しだった。惜しかったなあ」。ノーバウンド投球を目指した生島は本気で悔しがった。

 ファンクラブの名誉会員代表として球団からオファーを受けた4月22日から、ひそかにマネジャーとキャッチボールを繰り返してきた。空手初段で、キックボクシングでも日ごろ鍛えているが、野球のボールをまともに投げるのは軟式野球部に所属していた中学時代以来だったという。

 「でも球場が被災した球団の人たちや、前日に『誰かのために闘う人間は強い』と素晴らしいスピーチをした嶋捕手と話すこともできた。楽天ファンの中には『私も家族が行方不明なんです』という人もいた。そのたびに、『お互いつらいけど、前を向いて頑張りましょう』と気持ちを分かち合えました」

 生島効果?もあって、楽天が見事3連勝。「きょうも勝ってよかった。今年は優勝してほしい」と喜んだ。今後もTBSラジオや講演などの仕事の合間に、被災地への募金活動や炊き出しなど自分にできる協力は惜しまない意向だ。

(紙面から)



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