福島原発:首相「原発政策見直し」 給与も返上

2011年5月10日 20時57分 更新:5月10日 23時46分

会見で質問に答える菅直人首相=首相官邸で2011年5月10日午後6時11分、藤井太郎撮影
会見で質問に答える菅直人首相=首相官邸で2011年5月10日午後6時11分、藤井太郎撮影

 菅直人首相は10日の記者会見で、2030年までに総電力に占める原子力発電の割合を50%以上とする政府のエネルギー基本計画について「いったん白紙に戻して議論する必要がある」と表明した。さらに「再生可能な自然エネルギーと、エネルギーを今ほど使わない省エネ社会(構築)にこれまで以上に大きな力を注ぎ、エネルギー政策全体を見直したい」との考えを示した。

 福島第1原発事故に関しては、調査委員会を近く発足させるとした上で、(1)従来の原子力行政、過去の関係者からの独立性(2)国民、国際社会への公開性(3)技術面だけでなく、(法律、行政、電力会社などの)制度や組織のあり方が事故に及ぼした影響を検討する包括性--の3点を運営の基本方針とするとした。

 また、「国策として(原発を)進めてきた政府にも大きな責任がある。事故を防げなかったことを国民におわびしたい」と謝罪。6月以降、事故が収束するめどがつくまで、首相としての給与(月額約93万円)を全額返上することを明らかにした。首相は現在、議員歳費を含め月額172万4800円を受け取っているが、6月から議員歳費のみ(月額約129万円、9月まで約79万円に減額中)となる。海江田万里経済産業相も閣僚としての給与を返上する。

 同時に、復興基本法案と閣僚を3人増員する内閣法改正案を今国会に提出すると表明し、「与野党の意見を聞きながら成立に全力を挙げたい」と語った。法案が成立すれば「震災復興担当相」などの新ポストを創設して内閣改造を行う。【田中成之】

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