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[事件]ニュース
【ユッケ食中毒】内臓専用包丁を使わず 板橋の卸元業者 汚染原因の可能性
2011.5.10 22:15
焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件で、原因とみられている生肉の卸元「大和屋商店」(東京都板橋区)が、牛の内臓をさばく際、専用の包丁を使っていなかったことが10日、板橋区の調査で分かった。
内臓には大腸菌付着の恐れがあるうえ、腸内には、食中毒患者らから検出された腸管出血性大腸菌O(オー)111が繁殖していることも多い。合同捜査本部は、生肉汚染の原因になった可能性もあるとみて調べる。
区によると、同社は以前から、食肉をさばく際に、もも肉とレバーを同じ包丁で切るなどしていた。同社は区に「包丁の洗浄はしていた」と説明したという。
また、一連の食中毒患者のうち、死亡した男児2人と入院患者2人から検出されたO111の遺伝子型が一致したことも同日、合同捜査本部の調べで判明。男児2人は、大和屋商店から仕入れられた生肉の提供店でユッケを食べており、同社卸売りの生肉が感染源だった疑いが強まった。
捜査関係者によると、同社幹部は合同捜査本部の任意の事情聴取に「生肉のまま提供されることは前提にしていなかった。加熱用として出荷した」などと説明したという。
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