民事再生手続き中だった章栄不動産(中区)は9日、東京地裁から6日付で民事再生手続き終結の決定を受けたと発表した。今後もマンションの建設・分譲事業を続けるという。同社の森博己社長は「初心に立ち返り、地に足を着けた堅実な歩みを続け、地域社会に貢献したい」と話している。
同社は09年1月に同地裁に民事再生法適用を申請、同7月に認可された。再生計画では、13年12月中に債権を弁済することになっていたが、JR福山駅前(福山市)の高層マンション「フローレンス福山ローズタワー」が予定より早く大幅に少ない値引きで完売。人員削減などにも取り組み、今年4月27日に弁済を完了した。【加藤小夜】
毎日新聞 2011年5月10日 地方版