東京電力管内にあるおよそ2200万台のパソコンで積極的に節電の取り組みを実施すれば、およそ35万キロワットの節電になることが分かりました。これは10万世帯の一日の使用電力に当たるということです。
これは、日本マイクロソフトと財団法人の電力中央研究所が行った実験で分かったものです。それによりますと、パソコンのモニターの明るさを40%に抑えると、デスクトップ型では平均で20.8%、ノート型では平均で25.3%の節電になるとしています。さらに、使用していないとモニターが自動的に暗くなる機能について、設定時間を短縮するなどの対策も併せると、パソコン1台当たり平均でおよそ30%の節電になるということです。日本マイクロソフトでは、こうした取り組みを、東京電力管内にある2200万台余りのパソコンすべてで実施した場合、10万世帯の1日の使用電力に当たるおよそ35万キロワットの節電になるとしています。日本マイクロソフトは、10日から画面の明るさを抑えたり、時間が経過すると自動的に待機状態にしたりする「自動節電プログラム」の提供を始めたほか、節電の設定についての無料の電話相談窓口を設け、パソコンの節電をサポートすることにしています。