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プロ野球、伸び悩む集客 セ平均三千人減、パは一千人 開幕1カ月(1/2ページ)

2011年5月10日10時54分

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写真:4月29日、本拠開幕戦で盛り上がる楽天ファン=竹花徹朗撮影拡大4月29日、本拠開幕戦で盛り上がる楽天ファン=竹花徹朗撮影

 プロ野球は開幕から約1カ月。東日本大震災の影響で開幕が18日遅れ、4月の東京電力、東北電力管内でのナイター自粛など異例の事態が続くなか、観客動員は伸び悩む。震災の影響を最小限にとどめようと、球界の努力が続く。

 8日現在の観客動員数はセ・リーグが1試合平均で約2万5500人。パが約2万1800人。昨季と比べると、セは約3千人、パは約1千人減っている。

 被災地・仙台を本拠とする楽天。4月29日からの本拠Kスタ宮城での開幕3連戦は平均約1万9400人を動員したが、5月6〜8日の3連戦は平均約1万6千人。営業担当者は「1万8千人は入ると思っていたが。やはり震災の影響は財布のひもにも、という部分はある」。星野監督就任で売れ行き好調だった年間チケットも、震災で約5%のキャンセルが出た。球場の補修費も1億円近くかかり、宮城県の負担分を差し引いても数千万円の出費だ。担当者は「夏に向けて色々なイベントを考えています」。

 ロッテは8日までの平均観客数が昨年比で約7千人も減って約1万4300人。ただ、年間シートや看板料での減収は予想より少なく、グッズ販売でも健闘した。石川運営本部長は「当初は20〜25%減を覚悟していたが、全体では10%減に抑えられた」という。

 被災地から最も遠いソフトバンクも平均観客数が昨季より約3千人減っている。広報担当者は「前年比15%減くらいの印象。消費マインドが冷え込んだのは否定できない」と話す。

 一方、平日のデーゲームが6試合あった横浜は、平日が休みの不動産業や理美容業界に割引券を配るなどの営業活動が奏功。担当者は「過去の4月の同カードのナイターと比べて観客は2割増。予算をクリアできた」という。好調のヤクルトは、昨年より主催試合の観客数が増えている。大型連休中の3試合では8万人以上を動員し、関係者は「平日のデーゲームが4試合ですんだのが大きい」。

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