松山市発注工事の孫請け会社を舞台にした「裏金」捻出疑惑で、野志克仁市長は10日、市と公営企業管理局の内部調査が妥当であるかを検証する第三者委員会の専門委員を委嘱した。
構成は、公認会計士の北田隆氏▽弁護士の薦田伸夫氏▽松山大法学部教授の妹尾克敏氏▽愛媛大工学部教授の渡辺政広氏―の4人。
市は、工事書類の精査や元請け業者らへの聞き取りを基に、11日に内部調査結果を発表する。同日の市議会市発注工事解明調査特別委員会の議論も踏まえ、近く第三者委員会に諮問する方針。「調査権が及ばない」などとして裏金づくりを証言した孫請け会社社長など関係者の聴取をしなかった内部調査の適否が問われることになる。
会見した野志市長は「結論についてはできるだけ早く出してほしいと思う」と述べた。