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1号機原子炉建屋で計器の調整作業など開始
福島第一原子力発電所で10日、1号機の原子炉建屋の中で、本格的な復旧に向け、計器の調整作業などが始まった。
「東京電力」によると、1号機の原子炉建屋の内部に10日午前9時40分頃から作業員9人が入り、約1時間かけて原子炉水位計の点検と調整を行った。作業では放射性物質を遮へいするマットを使用し、放射線量は一時間あたり約7ミリシーベルトだったという。
1号機では、原子炉圧力容器を冷却するため外側の格納容器を水で満たす「水棺」作業をしているが、計器が正常に働くようになれば、内部の状況を正確に把握できるようになる。また、圧力容器を冷却する設備の設置予定場所で、放射線量の測定など、今後の作業に向けた準備も行うことにしている。
一方、3号機は、今月に入って原子炉圧力容器の温度の上昇が見られていた。このため、注入している水の一部が圧力容器に届いていない可能性があるとして、圧力容器へ注水を行う配管を切り替える作業が10日午後にも始まる予定。さらに、東京電力は10日、新たに2種類のロボットを3号機の原子炉建屋周辺に送り込み、がれきの撤去や放射線量の測定などを行うことにしている。
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