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【大相撲】

魁皇史上1位の1045勝へあと9

2011年5月10日 紙面から

◇技量審査場所(2日目)

(9日・両国国技館)

 大関魁皇(38)=友綱=が豊ノ島を破って連敗を逃れ、史上1位の通算1045勝まであと9勝とした。大関を狙う琴奨菊(27)=佐渡ケ嶽=は安美錦を押し出して連勝。7連覇が懸かる白鵬は豪栄道を寄せ付けず、白星を重ねた。配布された当日券1000枚は初日に続いて残券はなく、観客席は7割ほど埋まった。

 左をねじ込んだ瞬間、魁皇は前に出ていた。今年の7月24日で39歳になるとは思えないすばやいダッシュ。前日、豪栄道にやられた一気の攻めを、豊ノ島にやってみせた。

 魁皇は言った。「昨日あんな相撲をとったので、今日は集中して前に攻めようと思った」。24年目の超ベテランらしく気持ちを高ぶらせることなく淡々と話した。

 初場所から4カ月のブランクがあった。条件は他の力士と同じだが、けいこが十分にできる若手とは違う。魁皇は、持病の腰、ひざの治療やリハビリに専念した。このため体は初場所に155キロあった体重が9キロも減って146キロ。「(体が)しぼんでしまった」と魁皇は表現したが、まだまだその存在感は決してしぼんでいない。

 今場所、大きな記録がかかっている。この日の1勝を加えて通算1036勝となり、千代の富士(現九重親方)が持つ史上1位の通算記録1045勝にあと「9」とカウントダウンに入った。幕内出場回数も高見山の持つ1430回にあと「9」で並び、千秋楽まで努めると1434回となる。魁皇は記録のことを聞かれると「そんなことは全然考えていない」と少しもこだわりを見せていないが。

 日本人の最高位で人気ナンバーワンの敗戦に、昨日は悲鳴が上がったが、この日は土俵を下りて支度部屋に戻るとき、「カイオウ−、カイオウ−」という例の歓喜コールが起きた。放駒理事長(元大関魁傑)は「今日はいい相撲だった。前に出るのが基本だからね。でもまだ2日だから分からないよ」と言ったものの、魁皇が、白星を積み重ねていけば、場所は自然と盛り上がってくる (近藤昭和)

 

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