ランニングを再開したケネディ=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木本邦彦撮影)
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左足ふくらはぎ肉離れで離脱していた名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(28)が9日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで再始動した。チームはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ、11日のアルアイン戦(日本時間12日)のためUAE遠征中だが、ケネディは15日の甲府戦(中銀ス)での復帰を目指してランニングを再開した。
玉田や中村ら遠征不参加組が次々とシュートを放つのを見ながら、ケネディが走りだした。「だいぶ、良くなってきたよ」という表情は明るさを取り戻している。
4月29日の川崎戦(瑞穂陸)で左足を負傷。玉田の2得点をアシストし、前線の起点として今季初めて本領を発揮した試合の後で、自覚症状が出たという。全治10日間と重くはなかったものの、高さを武器にする昨年J1得点王の離脱は、チームの安定感を失わせた。7日の清水戦(瑞穂陸)では決め手を欠いて1−1の引き分け。
「チームが望んでいることは分かっているよ。甲府戦をターゲットにしてトレーニングする」と最短の復帰に意欲を見せた。
川崎戦の翌日に、3人目の子どもが誕生。待望の男の子だった。2人の娘の面倒を見るなどサッカー以外でも大忙しの大黒柱を心配する声も出ていたが「それは問題ない」と完全否定。
「僕の母親が日本に来てるんだ。ベビーシッター役はクビになったよ」
妻の出産を控えていたせいか、2月の始動当初からご機嫌斜めが続いていたが、出産を機に、豪州の母親にSOSを求めサッカーに集中する環境を整えた。育メンを回避したケネディは、復帰初戦で祝砲を狙っている。 (木本邦彦)
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