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【大リーグ】

イチロー、まさかの守備妨害

2011年5月10日 紙面から

ホワイトソックス戦の4回、中前打で出塁後、ブラッドリーの打球が当たったマリナーズのイチロー=セーフコフィールドで(共同)

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 【シアトル秋野未知】まったく、ツイてないよ…。マリナーズ・イチロー外野手(37)が8日(日本時間9日)、一塁走者の際に打球を左足に当てる守備妨害をとられた。華麗なプレーでファンを魅了する男の“珍プレー”に本拠地のマ軍ファンもあぜんぼうぜん。一時は同点となる中犠飛を放ち意地も見せたがチームは今季初の延長の末、2−5で敗れた。また、この日はア・リーグの全7試合で5点が記録。5点以上の一致は1955年以来、56年ぶりの珍事となった。 

 トホホ…。背番号51が思わず天を仰いだのは2点を追う4回だった。先頭のイチローが中前打で出塁。1死後、ブラッドリーを迎えた場面だ。その3球目。打球は中前へ抜けるかと思いきや、二塁へスタートを切っていたイチローの左足を直撃する守備妨害。二塁ベースに近い位置まで全速力で走っていた状況下、避けるのは至難の業というほかない。それでもイチローは一瞬ジャンプをして避けようとしたが、着地後の後ろ足にボールが当たってしまった。

 「音がしたから(打球を)見ただけで、通常は見ないけどね。見つけたのが、もう奇跡に近いから」。イチローは淡々と振り返るしかない。直後にオリボが右前打するなど結局、この回は3安打しながら無得点。5回にイチローの犠飛で追いついたものの今季初の延長戦の末、拙攻が響いて競り負けた。

 ストレスがたまる展開に首脳陣も苛立ちは隠せない。ウェッジ監督は「勝てる試合だったが、勝ちを取れなかった。攻撃がきちんとできていれば、そもそも延長戦になる試合ではなかった」と憤まんやる方ないといった表情で吐き捨てた。借金返済が見えた途端にWソックスに連敗。イチローが打球を足に当てる不運こそあったが、9安打で2得点という拙攻ぶりはいただけない。

 さらに、ウェッジ監督は「これから先も、いつも1、2点しか得点できないというわけにはいかない。そんなことが起きてはならないんだ!!」と語気を強めた。混戦のア西地区で取り残されないためにも、これ以上の連敗は許されない。マ軍にとっては踏ん張りどころといえそうだ。

 

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