3号機 注水の配管切り替えへ
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3号機 注水の配管切り替えへ

5月10日 11時55分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所では、原子炉の温度が上昇する傾向が続いている3号機について、注水の一部が原子炉に届かず、冷却できていないおそれがあるとして、注水の配管を切り替えるための工事を10日午後から始めることにしています。

福島第一原発の3号機では、今月に入って原子炉の温度が上昇したため、今月4日に注水量を1時間当たり7トンから9トンに増やしましたが、その後も上昇傾向が続き、10日午前5時の時点で原子炉の底の部分の温度が150.6度と、この10日間で34.1度上がりました。東京電力は、注水の配管が途中で枝分かれしているため、一部が原子炉に届かず冷却できていないおそれがあるとして、本来、原子炉に注水する配管に切り替えるための工事を10日午後から始めることにしています。工事が順調に進めば、12日にも配管を切り替えて、原子炉の温度を監視したいとしています。これに先立って、工事の際に配管の中の汚染された水があふれ出さないよう、汚染水を抜き取ってタービン建屋の地下に移す作業が行われました。地下でつながっている「トレンチ」と呼ばれるトンネルの水位は、10日午前7時の時点で地上の出口から76センチと、この10日間で16センチ上昇し、移送開始の目安とされる1メートルを切る状態が続いています。東京電力は、3号機のタービン建屋やトレンチの汚染水を早急に移送する必要があるとして、準備を急ぐことにしています。