福島県内ニュース

飯舘産など売買成立 全農の和牛競り

2011年05月10日 09時51分配信

全農県本部の月1回の和牛定例競りは9日、本宮市の県家畜市場で開かれた。

福島第一原発事故の影響で、4月の出荷を自粛した飯舘村で飼育された牛47頭を含む531頭が競りにかけられ、525頭の売買が成立した。

競りは10日も開かれる。

双葉畜産農協(富岡町)などから、原発から半径20〜30キロ園内で飼育された牛の出荷もあった。

全農県本部によると、飯舘村や双葉地方の牛は移動前に放射性物質のスクリーニング検査を受けて基準値を大きく下回り、安全性を確保しているという。

平均価格は39万5050円で、前月を1万7442円下回った。

全農県本部畜産部の助川栄太郎次長は「価格下落は枝肉価格低迷の影響もある。

飯舘村や双葉地方の牛の平均価格は他と大差はない。

風評被害に関しては、他の地域の競りの結果を見てみないと何ともいえない」と話した。

トップへ