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世界の謙さん2年ぶり邦画で宇宙ロマン

 模型の出来栄えに興味深げな視線を送る渡辺謙=東京・銀座の東映本社(撮影・田村亮介)
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 模型の出来栄えに興味深げな視線を送る渡辺謙=東京・銀座の東映本社(撮影・田村亮介)

 俳優の渡辺謙(51)が、映画「小惑星探査機 はやぶさ‐遥かなる帰還‐」(仮題、瀧本智行監督、来年公開)に主演することが8日、分かった。ハリウッドで活躍している渡辺にとって邦画出演は、09年の「沈まぬ太陽」以来2年ぶり。世界の注目を浴びた、日本の壮大な宇宙計画のリーダー役を演じて、“メード・イン・ジャパン”の誇りを見せることになる。

  ◇  ◇

 題材となるのは、昨年6月13日、7年間60億キロにも及ぶ宇宙の旅を終えて、奇跡の地球帰還を成し遂げた小惑星探査機「はやぶさ」。ハリウッドスターの渡辺が2年ぶりの邦画出演で、列島を興奮と感動で包んだ、日本の技術力の結晶をスクリーンによみがえらせる。

 演じるのは、実際にJAXA(宇宙航空研究開発機構)で「はやぶさ」プロジェクト・マネジャーを務めた川口淳一郎教授(55)がモデルの主人公・山口駿一郎役。8日、都内で会見した渡辺は、「高い技術力と誇りを持ってる科学者が日本を支えていることを、日本の観客に伝えることが大きな命題となる」と責任感を示した。

 JAXAの全面協力のもと、今月20日にクランクイン。「はやぶさ」の打ち上げ場所となった鹿児島・内之浦宇宙空間観測所や、帰還地点である豪州のウーメラ砂漠などでロケを敢行する。製作・配給の東映の坂上順プロデューサー(71)によると、総製作費15億円で、実際の「はやぶさ」に使われたのと同じ素材を用いた、全長6メートルの“等身大はやぶさ”も3機作製するという。

 渡辺は主演に加え、映画のプロデューサー的役割をこなす「プロジェクト・マネジャー」という、劇中と同じ“肩書”を担うことも決定。カメラの中と外の両面でリーダーシップが求められることになり、「みなが同じ方向を向いて、日々、何かを創造していく現場をつくれるなら、何でもやります」と気を引き締めた。「はやぶさ」が打ち上げられたのは、2003年5月9日。あの日からちょうど8年、渡辺率いる「はやぶさ」の新たな旅が幕を開けた。

(2011年5月9日)

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