「ノア」(8日、有明コロシアム)
GHCヘビー級選手権試合は王者・杉浦貴(40)が鈴木みのる(42)の挑戦を退け、11度目の防衛に成功。東日本大震災に対するプロレスラーとしての姿勢をめぐる対立にも和解をみた。
震災について「(試合で勇気を送るより)今の状況では物資を届ける方が現実的」とした杉浦を、鈴木は3・27有明大会で「東北で苦しんでいるプロレスファンの心を助けんのは水じゃねえ、食い物じゃねえ、プロレスなんだよ!」と批判。タイトル戦に影を落としたが、ゴングが鳴ればそこには戦いしかなかった。
右足攻めに絶叫した杉浦だが、10分過ぎに放ったスピアーから反撃開始。最後はナックルで殴り合い、左パンチで前のめりに倒れた鈴木を引きずり起こすと五輪予選スラムでトドメを刺した。
鈴木の握手に応じ、抱き合った杉浦は「勝負がついたんだからノーサイド。(鈴木が)言いたいこともわかるし」と、すっきりした表情。13〜15日の欧州遠征でのV12戦をブチ上げた。
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