「大相撲技量審査場所初日」(8日、両国国技館)
東日本大震災で祖母の坂下チヨコさんと、いとこの坂下雅俊さんを亡くした序二段大和田(27)=宮城野=が小手投げで琴金丈を破り、供養の白星を挙げた。もろ差しを許し、体が伸びきった状態で土俵際まで追い込まれたが、両腕を抱え込んでからの小手投げで逆転した。
親族の多くが岩手県陸前高田市に住んでおり、場所前に「楽しみにしているから」と励まされた。普段は淡々と横綱白鵬の付け人をこなすおっとりとした性格だが「意地でも勝たなきゃと思ってました。意地で残りました」と興奮していた。
現地ではすでに2人の供養が行われたが、現地入りは場所後になる予定だ。「おばあちゃんといとこは見てくれていたと思う。前に出る相撲を取りたいです」と大和田。目標は勝ち越しだ。
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