文部科学省は5月6日、米エネルギー省と共同で行った航空機による放射線モニタリング調査の結果を発表した。
空間線量率(放射線量)と、放射性セシウム(134、137)による土壌汚染の状況を開示している。この結果は従来、米エネルギー省が発表してきたものとほぼ同じ傾向。
発表によると、福島第一原発から北西30キロメートルにかけて、毎時19マイクロシーベルトを超える高い放射線量(空間線量率)による汚染地域が広がっている(図1)。この地域では年間で約20ミリシーベルトを超える放射線を浴びることになる。
また、放射性セシウムによる土壌汚染地域は、30キロメートルを超えて飯舘村にかけて、1平方メートル当たり100万ベクレル以上の汚染地域が広がっている(図2、3)。この1平方メートル当たり100万ベクレル以上の汚染地域は、チェルノブイリ事故で立ち入り禁止とされた30キロメートル圏内の汚染に相当する(図4)。
出所:「市民によるチェルノブイリ事故調査団」
写真は、福島第一原発1号機原子炉建屋内での復旧作業風景。提供:東京電力
空間線量率(放射線量)と、放射性セシウム(134、137)による土壌汚染の状況を開示している。この結果は従来、米エネルギー省が発表してきたものとほぼ同じ傾向。
発表によると、福島第一原発から北西30キロメートルにかけて、毎時19マイクロシーベルトを超える高い放射線量(空間線量率)による汚染地域が広がっている(図1)。この地域では年間で約20ミリシーベルトを超える放射線を浴びることになる。
また、放射性セシウムによる土壌汚染地域は、30キロメートルを超えて飯舘村にかけて、1平方メートル当たり100万ベクレル以上の汚染地域が広がっている(図2、3)。この1平方メートル当たり100万ベクレル以上の汚染地域は、チェルノブイリ事故で立ち入り禁止とされた30キロメートル圏内の汚染に相当する(図4)。
図1■空間線量率

図2■放射性セシウム(134,137)による土壌汚染地域

図3■セシウム137による土壌汚染地域

図4■チェルノブイリ事故でのセシウム137による土壌汚染地域

出所:「市民によるチェルノブイリ事故調査団」
写真は、福島第一原発1号機原子炉建屋内での復旧作業風景。提供:東京電力
- 東日本大震災の復興財源に消費税が浮上、与野党内で高まる不満 -11/05/09
- 文部科学省が米エネルギー省と共同の放射線汚染調査を発表、改めてチェルノブイリ並みの汚染が明らかに -11/05/07
- 福島第一原発での作業員、全国のハローワークで求人が続く -11/05/03
- 大型連休の被災地にボランティアが結集、住民も自主的に支援物資配布活動 -11/05/03
- 気仙沼市本吉地区で集団移転に関する住民説明会、「歓迎」の一方、住居新築や雇用確保など難関山積 -11/05/02
- 若年女性客が多い繁華街の需要活性化に期待したい――きちり・平川昌紀社長 -11/05/09
- グローバル時代の成功のカギはダイバーシティ〜「アジア内需」のチャンスを生かす《3》人材の育成に欠かせない日本人の意識改革 -11/05/09
- 刻一刻と迫る菅首相退場劇 -11/05/09
- 《野口悠紀雄のニッポンの選択》迫る炎に油を注ぐ愚 インフレに金融緩和 -11/05/09
- 震災で職場のストレス対策も必要? デール・カーネギーの無料セミナーに申し込み殺到 -11/05/09