戦後の苦悩 ロックで表現

オキナワンロックの歴史を振り返る中で「ハーフ」の苦悩を表現した「Aサイン物語」=沖縄市・ミュージックタウン音市場

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2011年4月13日 10時40分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 オキナワンロックの誕生秘話や歴史を表現したロックミュージカル「Aサイン物語」が8日、ミュージックタウン音市場で上演された。東日本大震災で一度は中止になったが、チャリティー公演として復活。会場には大勢のロックファンが駆け付け、ほとばしる熱気の中、ロックの歴史や沖縄社会に横たわる差別を振り返った。

 Aサイン物語は先月、国際アジア音楽祭での上演を予定していたが、東日本大震災により中止。「被災者を支援したい」という出演者やミュージシャンたちの意向でチャリティー公演として復活した。

 物語はベトナム戦争真っただ中の1960年代が舞台。米国人とウチナーンチュの間に生まれ、両者から差別される「ハーフ」の苦悩や悲哀を表現。心を踊らせる熱のこもった歌やバンド演奏を交えながら、沖縄社会が抱える差別問題を風刺した。

 フィナーレで出演者は観客と共に「すべての人々に安らぎと平和を」と訴え、被災者へ思いをはせた。

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