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【格闘技】藤岡奈穂子が世界王座奪取2011年5月9日 紙面から
◇WBC女子世界3大タイトル戦WBC女子世界3大タイトルマッチ各10回戦が8日、東京・後楽園ホールであり、ミニフライ級戦では東日本大震災の被災地・宮城県大崎市出身の同級3位、藤岡奈穂子(35)=竹原&畑山=が王者アナベル・オルティス(24)=メキシコ=に8回終了TKO勝ち。王座を奪取、被災地に吉報を届けた。ライトフライ級は富樫直美(35)=ワタナベ=、アトム級は小関桃(26)=青木=がそれぞれTKO勝ちし、ともに6度目の防衛に成功した。 「被災した地元の人のために頑張りました」。過去5戦無敗のまま世界に初挑戦し、35歳の遅咲き王者となった藤岡は感無量だった。当初試合は3月12日の予定だったが、前日の11日、計量会場の後楽園ホールで震災に遭遇。延期どころか中止の可能性もあっただけに「勝ってホッとしてます。地元が盛り上がってくれればいい」と安堵(あんど)の顔をのぞかせた。 王者のアナベルがメキシカンのファイターだったのも試合を面白くした。スコアは4回までは完全にイーブン。藤岡は5回に右でダウンを奪って主導権を握ると、8回にも右ストレートで再びダウンを奪った。この時にアナベルが右足首をひねって試合続行不能になった。 藤岡は宮城・古川女子高時代にソフトボールで活躍し、国体には5度出場。ボクシングは24歳から地元のアマチュアジムで始め、元世界王者の竹原慎二氏の目にとまって本格的に指導を受けた。9日にベルトを持って故郷に戻り、炊き出しをする。「堂々と(被災地へ)行ける」と胸を張った。(山崎照朝) PR情報
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