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【サッカー】Jリーグ、地域密着を確認 震災の影響、観客数減る2011年5月9日 19時47分
東日本大震災で中断したサッカーのJリーグは、4月23日の再開から5月8日までに4節を消化した。例年に比べて入場者数が伸びず、震災による全国的な消費冷え込みの影響が顕著に表れた。一方、被災クラブのJ1仙台を筆頭に、各クラブが地域で復興の機運を盛り上げたことでJリーグ創設の原点でもある「地域密着」の理念が再認識されている。 J1は再開後の2節は18試合中、仙台のホーム試合など8試合で昨季の各クラブの平均入場者数を上回ったが、その後急落した。昨季の同時期との比較では1試合平均約4800人の大幅な落ち込みで、今後の回復の見通しも不透明だ。 長期的な観点からは、明るい兆しもある。スポンサー契約などに関わるJリーグの事業担当者は、再開後に3連勝した仙台を「復興に立ち上がる宮城のシンボルになった」と表現した。その結果「あらためて地元クラブを支援するメリットを分かってくれた協賛社は多い」と言う。 全クラブは被災地支援のイベントなどを自発的に実施した。被災地域から約4千人分の野菜を買い、来場者に無料で配ったJ1磐田の辻鎮雄取締役は「自治体や地元企業も協力してくれて、クラブとホームタウンが一つになれた」と、クラブと地域が絆を強める契機になったと捉えた。 (共同)
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