厚生労働省は13日、福島県産の野菜や原乳計45検体のモニタリング検査で、セリやホウレンソウなどの野菜21検体から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたと発表した。セリで規制値を超えたのは初めてだが、同県では震災発生後、セリを出荷しておらず、流通していない。厚労省によると、セリは相馬市で11日採取され、暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の約3・9倍に相当する1960ベクレルの放射性セシウムが検出された。
魚の検査も実施し、同県いわき市沖で13日採取したコウナゴ(イカナゴ)から暫定規制値の25倍の1キロ当たり1万2500ベクレルの放射性セシウムと、同6倍の同1万2000ベクレルの放射性ヨウ素が検出された。【佐々木洋】
毎日新聞 2011年4月14日 東京朝刊