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[ライフ]ニュース トピック:皇室
両陛下の祈り 「なぜか」への至上の答え 文芸評論家・竹本忠雄
2011.5.9 10:33
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戦後66年、憲法の一行をも変ええず、民主主義を盾に政治家の皇室軽視の言動が昂(こう)ずる一方で来ただけに、大天災の中で却(かえ)って強められた君民の絆は、なお尊く、真に日本の未来を照らす光ではなかろうか。
政治家は「一寸先は闇だ」というが、祈りを通じて天皇皇后は国の全体を見透しておられる。でなくして、皇后美智子さまが、『岬みな海照らさむと点(とも)るとき弓なして明かるこの国ならむ』とお詠みになることはなかったであろう。
天皇皇后の祈りとは何か--これを考えるべき時が来た。
昭和天皇が、崩御に先立って翌年の歌会始のために遺(のこ)されたお題は、『晴』だった。来年のお題は、『岸』だ。まだ東日本沿岸がそよとも揺れなかった今年1月、どこから、陛下のみ胸に、このヴィジョンが生まれたのであろうか。(寄稿)
◇
【プロフィル】竹本忠雄
たけもと・ただお 昭和7年生まれ。文芸評論家、筑波大名誉教授。霊性文化の次元から日本の理解と復権を目指して多年、日欧間で講演と評論活動に従事。コレージュ・ド・フランス招聘(しょうへい)教授として『マルローと那智滝』連続講義及び出版、皇后美智子さまの御撰歌集『セオト せせらぎの歌』の仏訳を刊行。著書に『皇后美智子さま 祈りの御歌』『天皇 霊性の時代』など多数。
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