北海道警生活環境課と札幌・中央署は六日、インターネットを利用し不特定多数の人から金を集めていたとして、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで札幌市厚別区もみじ台南七丁目、パソコンソフト開発販売会社社長中尾嘉宏容疑者(37)を逮捕した。
調べによると、中尾容疑者は同社の事業として一月六日から二月二十五日まで三度にわたり、インターネットに開設した「新春特別企画 ネット成金への道 オーナー募集」というホームページでダイヤルQ2の共同オーナーを募集し、利用者十七人から二十五口計七十五万円を会社の銀行口座に振り込ませた疑い。
「十八歳未満禁」と風俗関係のダイヤルQ2番組への投資をにおわせ、一口三万円、最高五口までとして募集。「一年後には配当金プラス元金を返還することを保証します」と広告していた。
同課などは、中尾容疑者が三十七都道府県の約百九十五人から計約八百万円を集め、会社の運転資金に充てていたとみて裏付け捜査を進めている。
出資法違反に問われていた事件で、札幌区検は27日、会社社長、札幌市厚別区もみじ台南7、中尾嘉宏被告(37)と同被告の経営する同市中央区南2東6、パソコンソフト会社ZEROを札幌簡易裁判所に略式起訴(それぞれ求刑・罰金30万円)した。
起訴状によると、同被告は今年1月から2月にかけて、銀行などを除く一般に禁止されている預り金を全国の会社員など数人より総額300万円を預り金として受け取った。
預り金の金額についても当初の報道と、起訴された金額が大きく異なるのも不自然である。さらに、彼にだまされ大切なお金を支払った「会員達」には「元金」は返却されるのか、それとも「泣き寝入り」なのか。被害者は「被害にあった」という意識がないのであろうか。確かに、被害届がなければ行政も動きようがないかもしれないが、「出資法違反」だけが浮き彫りになってその下にある所が結局不明瞭になっている。
西村博之氏によると会員のみなさまには全額返済してると発表しています。