皇太子ご夫妻は7日、福島第1原発事故で福島県広野町から約200人が避難している三郷市瑞沼市民センターを訪れた。長引く避難生活に疲れ切っている町民は「先が見えず不安だが、大きな励みになりました」と、ご夫妻の慰問を喜んだ。
皇太子さまと雅子さまは、予定を1時間20分以上超え、3時間近く1人ずつ声を掛けた。雅子さまから学校の様子を聞かれた、三郷市立瑞木小4年、鈴木拡樹君(9)は「(避難所から)学校が近く、楽しい。少年野球チームに入り、二塁手をしています」と答えた。雅子さまは「私も高校時代にソフトボールをやっていました」と応じたという。
皇太子さまから声を掛けられた会社役員、坂本光子さん(62)は「両殿下にお目にかかり、もう一度前向きに生きる元気が出ました」と答えた。【飯嶋英好】
毎日新聞 2011年5月8日 地方版