東京電力は6日、東日本大震災での福島第1原発事故を受けた今夏の電力供給不足対策として、運転再開計画中の横須賀火力発電所(横須賀市)の敷地内に、ガスタービン発電機13基(計33万キロワット)を緊急増設すると発表した。今年6~7月の稼働を目指すという。
ガスタービン発電機は、燃料(軽油、灯油、LNG)の燃焼で生じる高温ガスでタービンを回し発電する設備。航空機用エンジンと同様の仕組みで、高出力▽始動時間が短い▽冷却水が不要--などのメリットがある。
西火力事業所広報渉外グループによると、新設されるのは軽油を燃料とする1基2・32万~2・63万キロワットで、米ゼネラル・エレクトリック社製10基と同プラット・アンド・ホイットニー社製3基【田中義宏】
毎日新聞 2011年5月7日 地方版