富山、福井両県の焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で客4人が死亡した集団食中毒事件で、食肉卸業者「大和屋商店」(東京都板橋区)がチェーンの運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市)に対し、食中毒を防ぐために生肉の表面を削る「トリミング」は店舗で必要ないとする趣旨のメールを送っていたことが9日、フーズ社への取材で分かった。
メールには、ユッケ用のサンプルを送るとも記されており、フーズ社は「入荷した肉はトリミングされていると思った」と主張している。
一方で、大和屋商店は「加熱用として出荷していた」と板橋区保健所の調査に説明。両社の言い分が食い違っており、神奈川、富山、福井の3県警と警視庁の合同捜査本部は押収したメールを分析、やりとりの詳しい経緯などを調べている。
フーズ社幹部によると、メール送信があったのは大和屋商店が同社に対して生肉の納入を始める前の2009年5月。食用可能な部分の比率を表す「歩留まり」について、納入する生肉は「約100%で、無駄がありません」と記載していた。
フーズ社側は「歩留まりに関する説明で生肉はトリミングが施され、そのまま加工してもいいと判断した」と主張。店舗でのトリミングをマニュアル化していなかった。
厚生労働省は1998年の生食用食肉の衛生基準に関する通知で、卸業者と店舗の双方にトリミングを求めている。〔共同〕
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