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汚泥の高濃度セシウム 福島市の下水処理施設からも

2011年5月9日0時58分

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 福島県郡山市の下水処理施設の下水汚泥などから高濃度の放射性セシウムが検出された問題で、県は8日、福島市の施設の汚泥からも、より高濃度の放射性セシウムが検出されたと発表した。県内の19施設を調査した結果、18施設で検出。原発事故の影響が県内の広範囲に及んでいる可能性をうかがわせる。

 県は、汚泥の搬出先について追跡調査する。また、国は下水汚泥の放射性物質の処理基準を策定中で、基準がまとまり次第、県は処理方法を決める。県内の下水処理施設は汚泥などの搬出を休止しており、基準策定が遅れると下水処理が滞る恐れがある。

 郡山市の県中浄化センターでは4月30日の調査で、汚泥から1キロあたり2万6400ベクレルの放射性セシウムを検出。その後、19施設を調査した結果、福島市の堀河町終末処理場の汚泥から同44万6千ベクレルの放射性セシウムが検出された。郡山市の別の施設でも汚泥から高い値を検出。いわき市の施設では、原発事故前は検出されなかった汚泥の燃え殻から3万5700ベクレルを検出した。

 堀河町終末処理場の汚泥が高濃度になったことについて、県は「下水に対して雨水の割合が高い処理場で、広い範囲の土壌から放射性物質が流れ込んだ」とみている。

 同処理場を管理する福島市によると、郡山市の施設の問題が明らかになった後は脱水処理や搬出を休止し、汚泥は敷地内でコンテナに保管しているという。福島市は「処理をしなければ今月20日ごろまでに満杯になり、汚泥が河川に流出してしまう」としている。

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