ここから本文エリア 県内の温泉、遠のく客足 震災で7万人超キャンセル2011年4月8日 東日本大震災の影響で、県内の温泉旅館で7万3千人以上のキャンセルが発生していることが分かった。全国的にレジャーの自粛ムードが強まっているためで、新規の予約も激減。かき入れ時のゴールデンウイークを前に、各地とも頭を抱えている。 県内8カ所の温泉地について、各地の旅館組合などから聞き取った。集計時期は先月下旬〜今月初旬。 加賀温泉郷(山中、山代、片山津、粟津)では、キャンセルが計約4万6千人に達した。1万人以上の取り消しが出た山代温泉の旅館協同組合によると、客の約1割を占める関東だけでなく、全国からキャンセルが相次いでいる。また、放射能漏れの影響で「海外からの客は限りなくゼロに近くなった」という。 和倉温泉(七尾市)でも3、4月の予約分だけでキャンセルが約2万人に達した。そのほか辰口温泉(能美市)と輪島温泉(輪島市)で各約3千人、湯涌温泉(金沢市)でも1千人を超える予約取り消しが出たという。 新規の予約についても、「全然取れない状態」(湯涌温泉観光協会)という声が多い。各温泉地とも、もともと4月はオフシーズンで稼働率は低く、ある組合の担当者は「このままいけば従業員の雇用への影響も出てくるのではないか」と嘆いた。(生田大介)
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