2011年5月9日5時2分
フーズ社関係者によると、同社は09、10年の2年間で、それ以前の10店舗から一気に20店舗まで増やし、一定の技術が必要な肉の処理に携わる従業員の確保が難しくなっていたという。
一方、板橋区保健所によると、大和屋の役員は調査に対して「生食用は作っていない」とし、出荷した肉はトリミングしていないと説明したという。
関西で複数の店舗を展開する焼き肉チェーンの役員は「卸業者が歩どまり約100%といえば、店側はそのまま使えると判断する」とフーズ社の認識に理解を示す。一方で、厚労省の担当者は衛生基準に照らして「フーズ社が顧客の安全を確保するための注意義務を果たしていたとは言えないのでは」と話している。
業務上過失致死傷容疑で捜査を続ける捜査本部は、卸業者、店舗側双方に一定の責任があるとみて、慎重に調べている。(長野佑介、生田大介)