2011年3月18日 10時39分 更新:3月18日 11時39分
東京電力は18日、地域を区切って順番に電力供給を停止する計画停電の5日目を実施した。17日から続く冷え込みによって暖房需要が高まり、需給が逼迫(ひっぱく)する見込みで、東電は計画停電を5グループ全部で実施する予定。さらに午後からは第1グループと第2グループの2巡目も実施する方向で検討している。停電は各回最大3時間程度。
18日は午前6時20分ごろから「第1グループ」(千葉、栃木、埼玉、群馬、神奈川、静岡の6県の一部約250万世帯)の停電を実施。続いて同9時20分ごろから、東京都を含む7都県の一部約288万世帯でも実施した。午後からは第3、第4、第5グループでも停電を実施し、並行して第1、第2グループの2巡目も行う可能性が高い。
東電によると、18日の電力需要は、午前9時現在で約3130万キロワットで、東日本大震災による福島第1・第2原発の停止などで減少した後の供給能力(3400万キロワット)に近づいている。このままでは、需要は午後6時から同7時にピークの4000万キロワットに達する見込み。電力供給が不足すると、不測の大規模停電が発生する恐れがあるため、東電は節電を呼びかけている。【久田宏】