東日本大震災:給油待ちの男性CO中毒死か 車にストーブ

2011年3月18日 16時42分 更新:3月18日 19時59分

 18日午前11時5分ごろ、岩手県奥州市水沢区西町の国道397号沿いで、ガソリンスタンドで給油待ちをしていた男性が乗用車内でハンドルに顔を伏せて意識を失っているのに店員が気づき119番した。同市の50代の無職男性で、搬送先の病院で死亡が確認された。車内に石油ストーブを置いており、死因は一酸化炭素中毒とみられる。東日本大震災の被災地ではガソリン不足が深刻で、ガソリンスタンドで給油待ちの長い列ができている。

 水沢消防署と岩手県警水沢署によると、男性はエンジンを切り、車内の後部座席にストーブを置いていた。ガソリンスタンドは午前10時ごろから開店、給油待ちの車列は1キロ以上、男性の車は店から約500メートルの位置にあった。

 関係者によると、同店は18日朝から1台当たり2000円分のガソリンを700台分をめどに販売していたが、計1500台以上が来店。周辺には開店前から長い車列が続いていたという。店は「並ばないでほしい」と呼びかけているが、18日午後5時半ごろには既に19日の開店を待つ車の列ができていた。

 近くの自営業の男性(70)は「自分も他の店で半日並んで入れた。今はガソリンを入れるためなら、多少の無理をしても仕方がない」と話した。【安藤いく子、平元英治】

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