福島原発:事態が長期化するとの見通し示す NRC委員長

2011年3月18日 10時27分 更新:3月18日 11時14分

 【ワシントン古本陽荘】米原子力規制委員会(NRC)のヤツコ委員長は17日、ホワイトハウスで記者会見し、福島第1原発の事故について「対処するのに時間がかかるとみられる。おそらく数週間単位だろう」と述べ、事態が長期化するとの見通しを示した。

 また、国防総省は同日、北方軍所属の米軍の核専門家9人を日本に送ったことを明らかにした。ゲーツ国防長官は日本での救援・復興支援活動のため、3500万ドル(約28億円)規模の災害対策予備費の拠出を許可した。

 国務省が職員の家族らの自主的な国外退避を認めたことを受け、在日米軍の家族らも退避に向け準備を開始。米政府は退避のためのチャーター機を調達し、すでに出国が始まっている。

 一方、ロイター通信によると、ナポリターノ国土安全保障長官は、日本から米空港に到着した乗客や貨物に対し、放射能検査を実施していることを記者団に明らかにした。健康に影響が及ぶレベルの放射能は検出されていないという。

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