前田元検事:懲役2年を求刑…証拠改ざん、大阪地裁公判

2011年3月17日 15時51分

 郵便不正事件の証拠品だったフロッピーディスク(FD)のデータを改ざんしたとして、証拠隠滅罪に問われた元大阪地検特捜部主任検事、前田恒彦被告(43)の第2回公判が17日、大阪地裁(中川博之裁判長)であった。検察側は「職業倫理を顧みず、動機は自己本位と言わざるを得ない。刑事司法への重大な不信を招いた」として懲役2年を求刑した。弁護側は「改しゅんの情が顕著」として寛大な処分を求め結審した。判決は4月12日。

 特捜部は郵便不正事件の捜査で、厚生労働省の証明書を勝手に作ったとされる厚労省元係長、上村(かみむら)勉被告(41)=公判中=の自宅から証明書のデータが入ったFDを押収した。しかし、FDに記録された証明書作成の日付が検察の描く構図と整合せず、前田元検事はデータを改ざんして上村元係長に還付したとされる。

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