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君が代斉唱時に不起立、教諭2人を戒告処分 府教委

2011年5月7日

 大阪府教委は6日、4月の入学式で校長の職務命令に背いて君が代斉唱時に起立しなかったとして、府北部の府立高校の54歳と53歳の女性教諭2人を戒告処分にした。府教委が君が代斉唱時の不起立を理由に府立高校教員を懲戒処分するのは、昨年3月に戒告処分にした教諭4人に続き2例目。

 校長は入学式前日、教諭2人を含む1年生の担任9人に文書で起立を命じていた。2人は府教委に「君が代斉唱の強要は教育現場にふさわしくない」「職務命令を出してまで押しつけるやり方に納得できない」などと話しているという。

 学習指導要領は、入学式や卒業式での国旗掲揚・国歌斉唱を定めており、府教委は府立学校に対し2002年から「教員は教育公務員としての責務を自覚し、国歌斉唱では起立し斉唱すること」と文書で指示している。府教委は今年3月の卒業式で君が代斉唱時に3年生の担任の半数以上が起立しなかったなどとして、同校を含む府立高校9校を「課題校」と位置づけていた。

 府教委が府立高校155校の校長に今年度の入学式について報告を求めたところ、ほかに26校の教員が起立しなかったが、いずれも職務命令が出ていないため処分はしない。(左古将規)

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