2011年3月17日 10時24分 更新:3月17日 12時55分
みずほ銀行は17日午前、3日連続でシステム障害が発生し、約440の全本支店で開店直後の午前9時から入金、振り込みなどができない上、全国のATM(現金自動受払機)とインターネット取引も停止したと発表した。その後の復旧作業で、午前11時10分に窓口業務、午前11時半にはATMとネット取引を再開した。ただ、前日までの障害で実行できていない他行からの振り込みなど約44万件(総額約5700億円)は未処理のままだ。
メガバンクのシステム障害は、東日本大震災のため各地で生じている経済活動の混乱を増幅させかねず、みずほ銀には早急な全面解決が求められる。西堀利頭取は同日午後に会見し、今後の対応などを説明する。
同行はATMが停止していた間、緊急対応として、各本支店の窓口で、キャッシュカードと通帳、印鑑があれば、預金の払い戻しに応じる措置を取った。
同行によると、夜間の集中取引に使っていたシステムの障害に加えて、17日は前日までは正常だった日中のオンラインシステムも稼働できなくなった。さらに、これらのシステムとは独立しているはずのATMシステムにも不具合が発生。現金引き出しやネット取引も含めた顧客向けの銀行サービスが一時、ほぼ全面的にストップする異常事態となった。【赤間清広、大久保渉】