2011年3月17日 10時3分 更新:3月17日 10時16分
東京電力福島第1原発3、4号機の冷却機能喪失を受け、陸上自衛隊のヘリコプター2機が17日午前9時35分に同原発に到着、上空から3号機への海水投下に着手した。これと並行して、自衛隊は陸上からの消火活動も行うため、高圧消防車11台を現地に向かわせており、空と陸の2正面作戦で冷却機能の回復を目指す。
同原発では16日、4号機で火災が発生したほか、3号機では白煙が上り、格納容器損傷の可能性が生じる深刻な事態に発展していた。防衛省は16日も陸自ヘリによる海水投下を試みたが、放射線量のモニタリング調査の結果、同省が定める隊員個人の累積被ばく総量の限度(50ミリシーベルト)の約4倍の数値が観測されたため、断念していた。