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フォールトトレラントシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/05/05 05:28 UTC 版)
単一故障点
システムの障害が発生し、何らかの修理が必要となったとき、修理している最中でもサービスが続行可能でなければならない。あるいは、ソフトウェアの障害でパッチを当てる場合も同様である。
障害部品の隔離
障害が発生したとき、その発生箇所を特定し、隔離できなければならない。このため、独立した障害箇所特定のための機構が必要となる。
障害の封じ込め
障害が発生すると、それがシステム全体に伝播していき、システム全体が障害となることがある。例えば、通信関係で障害が発生すると、不正なパケットが大量に発生してネットワーク全体の回線容量を消費し、結果としてサービス不能となる場合がある。このような場合に障害箇所を隔離して、システム全体に影響が及ばないようにする必要がある。
代替モード
障害によってはシステム(あるいは操作者や結果)を危険にさらす可能性がある。これを防ぐため、ミッションクリティカルなシステム(兵器システム、油圧機械など)はセーフモードを備える。これはインターロック機構やソフトウェアで実装可能である。
参考文献
- Brian Randell, P.A. Lee, P. C. Treleaven (1978年 6月). “Reliability Issues in Computing System Design”. ACM Computing Surveys (CSUR) 10 (2): 123–165. ISSN 0360-0300.
- P. J. Denning (1976年 12月). “Fault tolerant operating systems”. ACM Computing Surveys (CSUR) 8 (4): 359–389. ISSN 0360-0300.
- Theodore A. Linden (1976年 12月). “Operating System Structures to Support Security and Reliable Software”. ACM Computing Surveys (CSUR) 8 (4): 409–445. ISSN 0360-0300.
関連項目
- ビザンチン将軍問題
- コンピュータ・クラスター
- 多層防御
- プロセスグループ
- トランザクション処理
- 信頼性設計
- 誤り検出訂正
- タンデム・コンピュータ
- ストラタステクノロジー
- フォールトアボイダンスシステム
固有名詞の分類
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