incandescentとcandescentは同じ意味? [技術英語]
「白熱の」の英語表現を調べたら、incandescentとcandescentという2つの語が出てきました。
candescent lightは「白熱光」と出てきました。
inがあってもなくても同じ意味・・・?
ランダムハウスや英英辞典でも調べたのですが、大きな違いを発見できませんでした。
valuableとinvaluableが似た意味(「価値のある」)なのと似た感じなのかな?と思いました。
専門的な区別が必要な場合でなければ、どちらを使っても良いのかなと思います。
shall not A and B [技術英語]
shall not A and Bという形の文がありました。
"To minimixe the loop inductance of any connecting leads between the generator and the equipment under test, the leads shall not exceed 3m and be bound together for the majority of their length."
下線部は、「長さは3m以下にして、束ねること」なのか「長さは3m以下にして、束ねないこと」なのか、一見するとはっきりしません。
下線部は、クリアな文にすべく、shall not exceed 3m and shall be bound togetherの方が良いのではないかと思いました。
googleで「shall not be * and be」で調べると、「Aではなく、Bではある」というパターンが多かったです。しかし、URLから判断してネイティブではない人が書いたと思われる文では、「AでもBでもない」という意味と判断できるものもありました。
「Aではなく、Bではある」のパターン
・Penciled bids shall not be accepted and be rejected as non-responsive.
・Seller shall not be liable for and be held harmless from damages~~.
「AでもBでもない」のパターン
Products having failed to pass the inspection shall not be sold and be used in China.
"words like import" 「その趣旨の語」 [技術英語]
その意味でのimportの使い方を、初めて見ました。
グーグルで調べるといくつも同じ用法のものが出てきたので、それなりに一般的な用法だと思われます。
The word "required," "permitted," "designated," "selected" or words like import means respectively, requirement, permission, designation, or selection of the Project Manager.
"required," "permitted," "designated," "selected"やそのような趣旨の単語が(この契約書で)使われている場合は、プロジェクトマネージャーの要求・許可・指示・選択という意味である」
イギリス人に聞いてみたら、かなり古めかしい用法だと言われました。契約書で使われる表現のようなので、古めかしいのも当然だと思います。
"reference"を使った文例 [技術英語]
・This document is deemed to be incorporated by reference in this section.
契約書の中の文章です。
「この文書は、このセクションで参照文献として(題名を)記載することによって、(この契約に)盛り込まれていると見なされる。」
・References to all documents must be as specific as possible.
「文書を参照するときは、できるだけ具体的に参照箇所を示すこと。」(例えば、「Section 1」だけでは不十分で、「Section 1.1.1.1」等と示さなければならないという意味です)
・References to tons shall be to US tons.
「「トン」を使う場合は、USトンで表すこと。」(トンはアメリカとイギリスで異なるため)
・Tables shall be placed immediately following or within the paragraph containing the first reference.
「表を入れる位置は、その表について最初に記述されているパラグラフの直後またはそのパラグラフ内にすること。」
英語と日本語を見比べてみると、なかなか、referenceを使った文は作れないなあと思います。
コンマを付けるだけで、分かりやすくなった例 [技術英語]
(1) You must test the mirrored boot volume before a failure to ensure that the computer can start from the remaining boot volume.
というような文が載っていました。
その数ページ後に、ほとんど同じ文が書かれていて、そこでは、failureの後にコンマが付けられていました。
(2) You must test the mirrored boot volume before a failure, to ensure that the computer can start from the remaining boot volume.(*実際のウェブページでは一部の名詞と動詞が(1)の文と異なっていましたが、このブログでは(1)の文と同じ単語で書きました)
(1)の文では、a failure to ~の部分が分かりづらいと思いました。ぱっと見、このtoは「~するために」とも解釈できるし、failureと一緒になって「~できないこと」という解釈もできるからです。すぐ「~するために」の意味だとは分かりますが、私のレベルだと、ちょっとめんどくさいかなと思ってしまいます。
(2)の文なら、一見して「~するために」の意味だということが明らかです。
ほとんど同じ文で、コンマありとコンマなしの文が同じウェブページ(同じURL)内に書かれていたので、目立ちました。
誰にとっても分かりやすい文章を目指す際に、参考になる例だなぁと思いました。
ライティングの講座(ネイティブによる修正)(2) [技術英語]
自分では文法的にOKだと思っても、微妙なニュアンスを含めなかったために分かりづらくなってしまった箇所たちでした。
・「LED表示器が点灯しなかった」
*私=>The LED display was not lit.
*ネイティブの校正=>The LED display failed to light up.
(was not litだけだと、ニュアンスが出ませんが、failを使えば故障であるニュアンスを出せるなあと思います。)
・「その自動車会社は、自社生産車に欠陥があることを隠していた。説明責任を果たすべきだ」
*私=>The company was found to hide a defect in its cars. It should fulfill its accountability.
*ネイティブの校正=>The automobile company was found guilty of hiding the defect in its manufactured cars. The company should fullfill its accoutnability for it.
(前半の意味が通じにくい。私の文だと、「会社が何台かの車を社有車として所有していて、その車に欠陥があったけれど隠していた」、という意味の分からない文として解釈できてしまう。
automobileとmanufacturedを入れることによって、自社生産車だということを表せる。guiltyを入れると、悪事であるニュアンスが出せる。)
修正された箇所は上記の2点の他は、ほぼ、theとa/anの区別の仕方、でした。私の傾向は、theを使うべき個所にa/anを使っていることが多かったです。
"condemning limit"(不良品であるかどうか判断するための限度値) [技術英語]
"Documents related to the equipment shall include the condemning limits."
とありました。
"condemning limits"は初めて見たので、調べてみました。
「condemn」で「~を不良品と定める」という意味があるのですね。
condemning limitsは「不良品であるかどうか判断するための限度値」という意味だということが分かりました。
そこで、「その装置に関連する文書には、不良品であるかどうか判断するための限度値を記載してください。」
ただし、"condemning limit"でググると1600件しかないので、正式な用語ではないと思われます。
ライティングの講座(ネイティブによる修正)(1) [技術英語]
・「商品を分解された場合、保証いたしかねますので、商品を丁寧に扱っていただくようお願いします」
*私=>Please be asked to handle our products with enough care because we do not warrant if you disassemble them.
*ネイティブの校正=>Please ensure that you handle our products with due care because disassembling our products will void the warranty.
(丁寧に言おうとしてbe asked toと書いたが、ensureで良い。enough careではなくではなくdue careと書かれれば、英語らしい英語ですね)
・「基板がそれぞれの基準を満たしたら、「Pass」に丸を打ってください。そうでない場合は、「Fail」に丸を打ってください。
*私=>When the board meets each criterion, put a circle on "Pass." If not, put a circle on "Fail."
ネイティブの校正=>When the board meets each criterion, circle "Pass." If not, circle "Fail."
(put a circleと書かなくてもcircleだけで通じるのですね)
・「基板に問題(ネジの緩み・喪失)がないか、目視検査してください」
*私=>Check visually that there is no problem on the board, such as looseness or loss of the screws.
*ネイティブの校正=> Check visually that there is no problem on the board, such as loose or missing screws.
(これも、looseness or loss of the screwsをloose or missing screwsにすると、英語らしい表現になりました)
・「ヘルスチェックは、装置一つ一つに行われる。
*私=>Health check will be performed on the devices one by one.
*ネイティブの校正=>A health check will be performed on each device.
(「一つ一つ」という日本語に引っ張られたのですが、確かに、each一語で済みます)
"any latent or patent defect"と"a suit or proceeding of or before a court" [技術英語]
・"any latent or patent defect"
「あらゆる隠れたるまたは明白な瑕疵」、とでも訳すのでしょう。"latent or patent defect"で32000件あり、決まり文句のようです。
latentは「潜在的な」なのですぐ分かりました。「隠れたる瑕疵」と訳すようです。(http://www.h5.dion.ne.jp/~yoshijun/page209.html)
一方patentって何?「特許」?と思って辞書を引いたら、「明白な」という意味があるのですね。latentとpatentで微妙に韻を踏んでいて、覚えやすいです。
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・"a suit or proceeding of or before a court"
「裁判所による、または裁判所での、訴訟または訴訟手続き」などと訳すようです。
"of or before”について、ニュアンスが分かりませんでした。英辞郎で"before court"と入れたら、go before court、drag someone before a court、など、沢山出てきました。一方、"of court"では、permission of court、decision of the courtなどが出てきました。
ofの場合はcourtがofの前の名詞の主語になっているようなニュアンスで、beforeの場合は「裁判に持ち込む」ようなニュアンスで、ofとbeforeは使い分けられていることが分かりました。
"defective cost or pricing data" [技術英語]
という文に出会いました。
(今回も、和訳の依頼主が和訳を読んで主旨が分かれば良い、というレベルの和訳しかしていないので、契約書用語としてきちんとした和訳があれば、知りたいです)
"defective cost or printing data"について、「誤った・正確でないデータ」なら、コロケーション的に、faulty dataとかincorrect dataと書かれるではないかと思いました。defectiveを使うことによって特殊な意味を出しているのではないかと思い、調べました。
これ以上の説明は、私が読んでいた文書内では見つけられませんでした。また、日本語でググったのですが、日本語訳や定義が書かれているページは出てきませんでした。以前ご紹介した契約書の辞典でも見当たりませんでした。
いくつかのウェブページ(http://www.law.cornell.edu/uscode/10/usc_sec_10_00002306---a000-.htmlなど)に、
“cost or pricing data which, as of the date of agreement on the price of the contract (or another date agreed upon between the parties), were inaccurate, incomplete, or noncurrent.”「契約上の値段について合意した日付の時点で、値段が不正確・不完全・最新ではなかった場合」とありました。
単に「誤った」データ、という意味ではないことから、日本語で一語に和訳はできず、「不完全なコストデータや価格データ」と書いた上で、依頼主に対してコメントを残しました。
勝手な想像ですが、defectiveという語が使われているのは、faultyとかincorrectだと故意・過失を連想させる印象だからかな?と思いました。
acting through~の意味「~を介して業務を行う」 [技術英語]
“Company A and Company B, acting through Company C, entered into an agreement.”というような文に出会いました。
ここで、Company CがCompany Bの子会社だということは知っていました。
act throughで調べても辞書等に無かったので、グーグルで用例を探し、合う日本語を探すことにしました。日本語のサイトからは和訳は見つかりませんでした。英語のサイトでは
"acting through * entered * agreement"で2,350,000 件もありました。いくつかを見てみたら、やはり、actign thtoughの後に子会社風の名刺が来ていると分かりました。
「A社とB社(C社が業務を行う)は契約を締結した」というような意味だと思いました。
before~は、「~」が生じる・起こることが前提。 [技術英語]
"The software shall close the dialog box when data download is completed before the Yes or No button is not clicked."(ソフトウェアは、データダウンロードが完了してYesまたはNoボタンが押されない前に、ダイアローグボックスを閉じること)
日本語としても不思議な文です。「YesまたはNoボタンが押されない前に」ではなく「YesまたはNoボタンが押される前に」ではないかと思い、意味を尋ねました。
その結果、「データダウンロードが完了した後にYesまたはNoボタンが押されない場合は」という意味だと分かりました。(The software shall close the dialog box if the Yes or No button is not clicked upon completion of data download.)
時系列が「データダウンロード完了=>Y/Nボタンを押さない=>ダイアローグボックスが閉じられる」なので、"before the Yes or No button is not clicked"と書かれたのですが、そういえば、before~は、~の部分の出来事が生じる場合しか使えないことに気付きました。
片岡先生から講習会の案内をいただきました。 [技術英語]
(http://bridge2005.blog.so-net.ne.jp/2010-03-27にコメントをいただきました。)
2010年 9月28日(火) 10:30~17:30
「人を動かす英文ビジネス文書」の書き方実践講座 ~演習付
会場:西新宿日本テクノセンター研修室
詳細は、
http://www.j-techno.co.jp/test/index.cgi?mode=sem&unit=2010092801(日本テクノセンターのサイト)
http://ee.asahipress.com/menu/event.html#business(朝日出版社のサイト)
をご覧下さい。
“violation or threatened violation of this agreement” 本契約の侵害または侵害のおそれがある場合 [技術英語]
threatenedは「のおそれ」だと察しはついたのですが、正確性を期すために英辞郎で調べました。でも、ピンと来る和訳がなかったので、http://dictionary.reference.com/で見ました。
threaten=to given an ominuous indication of, to indicate impending evil of mischiefとありました。
また、“threatened violation * 侵害”で検索したら、中国語のサイトばかりが出てきて、さらに、”actual violation or threatened violation”という形で多く使われていることが分かりました。その中国語をhttp://www.altavista.com/で英語に訳したら、possibleと英訳されました。
その後、ダメもとで、「契約・法律用語英和辞典」で調べてみたら、見出し語にありました。つい、ネットに頼ってしまったのですが、正確性を期すためにも、最初からこの辞典を見れば良かったです。専門的な契約書の和訳ではなかったこともあってか、この本は重宝しました。
singleの意味「個別の、バラバラになっている(とはいえ、互いに無関係とは限らない)」 [技術英語]
ネイティブの英語で、
“Customize single messages”という表現に出会いました。
singleは「一つの」という意味なのになぜ複数形なのか分かりませんでした。
「単一の」のような意味がこめられているフレーズ(a single parent・a single room・a single source device(電源が一つの装置))もありますが、そういうシチュエーションでもありませんでした。
調べると、http://questionbox.jp.msn.com/qa1817678.htmlにあるような、「一つ一つの」ということを強調したい表現かと思えたのですが、コメントをいただき、「個別の、バラバラになっている(とはいえ、互いに無関係とは限らない)」の意味だと分かりました。
(詳しくは、コメントをご覧下さい)
ちなみに、single point of failure(単一故障点)という用語がありますが、この複数形を調べてみたら、面白いことが分かりました。
"single points of failure"は2,980,000 件
"single points of failures"は69,700 件
"single point of failures"は198,000 件
(いずれも、検索を”英語・アメリカ合衆国”に絞っても、それぞれ10%ぐらい少ないだけで、ほぼ似た割合でした)
ということで、圧倒的に"single points of failure"です。ただ、他の2つも数が多いので、使用者の間で揺れが生じていることが分かりました。
to the nearest whole number [技術英語]
The cable length should be to the nearest whole dimension, that is 8.
という文がありました。
図面を見ずに和訳だけをしていて、to the nearest whole dimensionの意味が分からなかった(「最も近い全長」って何?)ので、担当者に事情を聞きました。提出した図面では8.5と書いていたので、それを8に修正してくれ、ということではないかと教えられました。
near wholeで英辞郎で調べると、載っていました。「少数第一位で四捨五入して整数にする」
単に私がwhole numberに「整数」という意味があることを知らなかったというだけのことでしたが、「整数」といえば、工業英検の勉強で覚えたのはintegerだったので、whole numberとintegerの違いをhttp://dictionary.reference.com/で調べました。
whole numberは0以上で、マイナスは含まない。(http://dictionary.reference.com/browse/whole+number:one of the positive integers or zero; any of the numbers (0, 1, 2, 3, …).)
integerはプラスも、0も、マイナスも含む。(http://dictionary.reference.com/browse/integer:one of the positive or negative numbers 1, 2, 3, etc., or zero.)
と分かりました。
ただ、
http://d.hatena.ne.jp/goldensnail/20090526/p1
http://mathworld.wolfram.com/WholeNumber.html(上記ページにリンクされていました)
等によると、whole numberにもnatural numberにも0を含む説と含まない説があるとのことで、whole number・natural numberは標準的な用語ではなく、integer・positive integer・negative integer・nonnegative integers・negative integersを使うようにと記載されています。リーズナブルな解説だと思います。
"keep me copied" [技術英語]
この文の前後に、「私にはこの問題についての情報が知らされていなかった」と書かれていたため、この文の意味は、
「この問題について追跡していくので、今後は(○○さんだけでなく)私にも情報を知らせ続けてください」の意味だと分かりました。たぶん、既に動詞になっている"cc(carbon copy)"の"carbon"を省略したのだろうなと思いました。
"keep 人 copied"という表現が普及しているのか、調べてみました。
英辞郎には、ありませんでした。
google検索では、"keep me copied on"と、meをhim, her, youに変えたものと、onをinにしたものを全部足しても、660件程度しかありませんでした。ただ、google検索で最初に出てくる数例を調べたところ、使われている場面は、「情報を知らせ続ける」と解釈できる場面ばかりでした。
下記は、googleで検索して出てきた用例です:
I even keep her copied on all my business e-mails so she is aware of what is going on in the event.
If you still keep me copied on this matter, I would appreciate that you look at the tone of your emails.
google検索でも660件程度しか出て来ない表現ですので、使わないのが無難ですが、新熟語誕生の瞬間を見た気がしました。
「SVC」の形だと、固有名詞が見えにくくなる [技術英語]
ある機器の要求書で、「機器にはスイッチを付けること」という文の後に、
The switch shall be momentary.
という文が書かれていました。
「スイッチは、瞬間的であること」と訳されていたのですが、瞬間的なスイッチとはどんなスイッチなのか、意味が分からず、英辞郎で調べました。
momenraty switchで「瞬時スイッチ」と載っていたのですが、「瞬時スイッチ」でググっても、件数が少なくて定義も出てきませんでした。
そこで、「モーメンタリスイッチ」で検索したら、沢山出てきました。
電子部品・半導体の通販サイト・RSオンラインのページに、「ボタンを押しているときだけオン(またはオフ)になるスイッチのこと、という定義が書かれていました。
そこで、この文は、「スイッチはモーメンタリスイッチであること」と訳せます。
この「RSエレクトロニクスセンターのテック君の豆知識」ページは、沢山解説が掲載されています。調べ物をした結果、良いサイトにも出会いました。
other than A and Bとother than A or B [技術英語]
ネイティブに絵を描いて聞いたところ、other thanの場合も、notと同様だと分かりました。
つまり、other than A and Bは「Aを除いたものと、B」とother than A or B「AとBとを除いたもの」となります。
例えば、
画面1~6があるときに、「画面1と3以外の、任意の画面を開く」と言うとき、どう言うと明確か、聞きました。
下記の(1)と(2)では、(2)が正解だとのことです。
(1)Open any screen other than Screen 1 and Screen 3.
(2)Open any screen other than Screen 1 or Screen 3.
(1)は、1以外の任意の画面を開く。それに、3も開く。(ちょっと変な文だと思えるが、そう解釈する)
(2)が、1と3以外の任意の画面を開く。
と言われました。
動詞が多く出てくる文での、語順の問題 [技術英語]
という文に対する英訳で、(1)か(2)かどちらの語順が分かりやすいか、ネイティブに聞きました。
(1) Copy the data that has been downloaded through the Internet and saved onto the harddisc into any folder in the USB Memory.
(2) Copy into any folder in the USB Memory the data that has been downloaded through the Internet and saved onto the harddisc.
(1)では、copyと呼応する前置詞句(into any folder)が、copyとかなり離れています。その為、前置詞句「into any folder」が、copyの後に出てくるdownloadedやsavedと呼応すると誤解(誤読)されやすいのではないかと感じました。
(2)は、目的語であるthe dataが動詞copyから離れてしまっていますが、copyと呼応する前置詞句(into any folder)と近いので、downloadedやsavedとは呼応しないことがはっきりします。
ネイティブと、英語のできる日本人の回答は、(1)でした。特にネイティブは、(2)は、理解はできるがクリアーではないし、出来事が発生する順番に終えなくなる、と説明していました。
自分の間隔から言うと、(2)の方が読みやすいのですが、ネイティブの感覚が見に付いていないからだろうな、と思います。
皆さんはいかがでしょうか。(最近アダルト系いたずらコメントが頻発したため、コメントはブログ主が見てから反映、という形式にしておりました。が、今回は、どなたでも書き込んでいただけるようにしました)
ちなみに、例えば、「USB Memoryの任意のフォルダに、上記のステップで保存したデータを、コピーしてください」などの簡潔な文にすれば、文が短くなり、分かりやすくなります。「上記のステップで保存したデータ」のような形で書いて欲しくないという原文作成者の依頼があったため、冒頭で紹介した長い文になりました。
Scientific American 2007 October "Web Science EMERGES"のオーディオブック [技術英語]
図書館でScientific Americanとその和訳版である日経サイエンスを借りてAudible.comで音声ファイルを購入すれば、22分の教材をオーディオブック代金1.95ドルで学習できるという安上がりな勉強方法です。
ウェブの効率的な使用法・社会への影響など、ウェブに関するあらゆることを研究する学問であるウェブサイエンスについての記事でした。
翻訳に使えそうな表現・分からなかった箇所を紹介します。
a comprehensive line of + 複数形で「豊富な製品ラインナップ」 [技術英語]
という文で、
「コネクタは、包括的なコネクタの線を使ったメーカー製であること」と訳が付けられていました。
実際は、この文にはいろいろな修飾語が他にも沢山付いていて、この2倍ぐらいはある長い文でした。この文の周囲には専門性の高い文が並んではいたのですが、「包括的なコネクタの線」のはずがないと思い、調べました。
“manufacturer * comprehensive line”で検索したら、
“We are a manufacturer with a comprehensive line of women underwear.”
“(会社名) is a major manufacturer of a comprehensive line of iron hardware.”
等が出てきました。
「コネクタは、豊富なコネクタの製品ラインナップを持つメーカー製であること」という意味であることが分かりました。
not either ~orとneither ~ nor [技術英語]
時々、英語を書けるエンジニアが書く英文の校正もしているのですが、
「その装置は装置Aとも装置Bとも通信できない」
というのが
The equipment cannot communicate with both the equipment A and the equipment B.
と訳されていました。
もちろん正しくは
The equipment cannot communicate with either the equipment A or the equipment B.
なのですが、not ~ bothが部分否定であるということ・not either ~orが全否定であることは、日本人の間では意外に浸透していないと、しばしば思います。
それと同様、セミネイティブの場合、not either ~orが全否定であることはあまり浸透していないのではないかと恐れ、セミネイティブが読む可能性のある文書では、できるだけnot either ~orではなくneither ~ norで書くようにしています。
でも、neither norでは書きにくい文も沢山あるので、ネイティブに、下記のどちらが良いか、回答は分かっていながら、聞いてみました。
A. The equipment cannot communicate with either the equipment A or the equipment B.
B. The equipment can communicate with neither the equipment A nor the equipment B.
やはり、Bは意味は分かるし文法的にはOKだけれど、ナチュラルではない、という回答でした。
not either ~ orで書く方が良いが、ノンネイティブが読む可能性の高い文は、neither ~ norの文型で書くのが得策なのかなと思いました。
sulfurationとvulcanization [技術英語]
「銀ペーストの硫化を防止するために、~~という対策を取っています」
という文の「硫化」についてです。
「硫化」を英辞郎で調べたら、
sulfidizing, sulfuration, sulfurization, sulphurizationや、「硫化できる」という意味でvulcanizableも載っていました。
ところが、なぜか、sulfidizing, sulfuration, sulfurization, sulphurizationは、私のパソコンのWordでは「つづり間違い」と認識されてしまい、波線が出てしまいました。
vulcanizationなら波線が出ませんでした。
そこで、一応意味の違いを調べました。
http://www.thefreedictionary.comで調べると、
vulcanizeはTo improve the strength, resiliency, and freedom from stickiness and odor of (rubber, for example) by combining with sulfur or other additives in the presence of heat and pressure.
で
sulfurateはTo treat or combine with sulfur
とありました。
つまり、vulcanizeは良い結果を生むための手段であり、sulfurateは良い結果を生むための手段という場合もあるが悪い結果を生み出す場合もある、
と分かりました。ですので、この文脈では、sulfurationが正しいということになります。
このhttp://www.thefreedictionary.comは結構使いやすいです。
conservative= lower than actually are。 [技術英語]
というような文での、conservativeの意味についてです。
「控え目」と辞書に載っているし、そういう使い方も見たことがあったのですが、
「信頼性が控え目に計算されている」ということは、「信頼性が低い」ということなのか、「信頼性が高い」のか頭の中が混乱し、ネイティブに質問してみました。
conservativeの意味は、単に、"lower than actually are"だと言われました。つまり、「信頼性計算値は、(実際の信頼性よりも)低いかもしれない」。 深読みをしなくて良いと分かりました。
家に帰ってhttp://dictionary.cambridge.org/でconservativeを調べたら、be less than the real amountと書いてありました。
やはり、分からなくなったら英英辞典を見るべきだと改めて思いました。
そういえば、受験で習った記憶がある"I consulted a dictionary"と言ったら、そのアメリカ人ネイティブは、consultは専門家(doctor, lawyer)に相談するときに使うのであり、
dictionary の場合は"use a dictionary"か"look up a word in a dictionary"の形が自然だと言っていました。
画面の上、左(右)についての整理 [技術英語]
あまりに常識かもしれませんが、ネイティブに確認をとって、整理してみました。
(1) on the left side of the screen (画面の内側の左側の場合。そのネイティブは、sideが要ると言いましたが、googleで検索したら、on the left of the screenでも良いようです)
(2) to the left of the screen (画面の外側の左側の場合)
(3) on top of the screen (画面にくっついている場合のみ)
(4) above the screen
(5) below the screen (画面の外側の下側の場合)
(6) on the top of the screen (画面の内側の上側の場合。質問したとき、この"the"を強調されました)
(7) on the bottom of the screen (画面の内側の下側の場合)
underscoreとunderlineとunderbar [技術英語]
英辞郎で「下線」と入れると、underscoreとunderlineとunderbarが出てきます。
どう違うのか、調べてみました。
underbarはなかなか検索できませんでした。wikipedia英語版で調べたら、最初のページは英語以外の外国語でのunderbar(「下線」とは違う意味)のようで、一つだけ、unicodeのシンボルの解説で、「下線」という意味でunderbarが使われていました。また、Cambridge online dictionaryでは、underbarという語自体が載っていませんでした。あまり使わない方が良さそうだと思いました。
underscoreとunderlineとの違いは、すぐ調べられました。underscoreは「_」のことで、underlineは、文字の下に引かれる下線のことだと分かりました。
ただし、Wikipediaによると、メールやファイル形式によってはunderlineを使えない環境の場合があり、そのような場合は、underlineの代わりにunderscoreを使うとunderlineと同じ扱いになると書いてありました。_underscore_でunderlineと同じ効果が出せるということです。
set upとset, roundとcircular, NHKスペシャル・人事も経理も中国へ [技術英語]
ネイティブに聞いたことの受け売りです。
・set upとsetの違い
set upは2手順以上のステップが必要で、setは一回のステップで出来るぐらいの単純な作業。 だから、例えば"set up a computer" "set a time"と表現することになる。
・「A B C D E」と表示されていたものが「E D C B A」と表示される(逆順で表示される)のは、
The letters are displayed inversely.
(The letters are inverted.だと、文字が上下さかさまに表示されるイメージになる。)
・roundとcircularの違い
roundは3次元、circularは2次元。(round earthとは言うがcircular earthとは言わない)
昨日、「NHKスペシャル・人事も経理も中国へ」を見ました。
2015年までに、40万人分の雇用が、中国に流れると、番組は締めくくっていました。
番組を見る前にインターネットで、"中国 ホワイトカラー"で検索したら、いきなり日本経団連のページが出てきました。
何~だ、日本経団連の宣伝的番組じゃないの?、という予感を感じつつ番組を見たのですが、予想通り、そういう側面がどちらかというと強い番組になっていたと私には感じられました。企業に、中国にアウトソーシングすると良いことが多い、と宣伝しているような側面もあったと感じられました。
問題の最大の原因である、日本人の人件費の高さは、どうやっても、中国人に追いつくことはできません。日本人も、今後もがんばっていかなければならないのは承知のことですが、中国に流出するアウトソーシングにどうやって対抗していくのかについては、ほとんど番組内で触れられませんでした。
私は翻訳をしていて、ホワイトカラーと言えるのかどうか分かりませんが、中国人でも日英中のトリリンガルも居るはず、と思うと、背筋が寒くなりました。
また、昨日、違うテレビで、日本では今ほとんど綿花が栽培されていないと知り、驚きました。農業・生産・事務職、いろいろな仕事を安い海外に持っていく事で短期的コスト削減は図れても、いつか未来に外国がそっぽを向いた時に、日本国内で再開しようとしてもノウハウの蓄積が無くなってしまっていて、大変なことになりはしないかと危惧してしまいます。そんな危惧がムダに終わればいいのですが。
数を、わざわざ数字とつづりで区別している場合 [技術英語]
最初に書いたときはwhich is greaterと書いていましたが、オラ・イオン様にコメントをいただき確認したらwhicheverと書いてありましたので、訂正しました。
"You can eat up to five or 20% (whichever is greater) of the candies."
(私が出会ったのはこんな日常的な文ではありませんが、you can eatとcandies以外は
この通りでした)
「キャンディーのうち5粒か、20%まで(どちらか数量の多い方)食べても良い」
パッと見たとき、「5%か20%か」?と一瞬ひるみましたが、「five / 20」ということで数の書き表し方が変えてあります。数とパーセントを同時に書く簡潔な方法だと感心しました。
フランス語と英語 [技術英語]
最近、フランス語ネイティブが英訳した文章を和訳しています。
最初は、フランス語ネイティブが書いたとは分かりませんでした。フランス語の文章も一緒に書いてある原稿を依頼されたのですが、英文が最初に在ってその英文をフランス語に訳したと思い込んでいました。
英文の意味が分からない箇所について、対応するフランス語部分を試しにAltaVistaのホームページで英訳したら、とても分かりやすい英語が出てきたので、フランス語ネイティブが書いた、と推察できました。つまり、ホームページ翻訳に掛けた翻訳の方が分かりやすいのに、なぜかわざわざ分かりにくい表現に英訳されていました。
私はフランス語の素養は全く無いのですが、AltaVistaでフランス語の文章を入れたら、ほぼ完璧な英語が出てきてびっくりしました。(当たり前といえば当たり前ですが。)