民主党の迷走振りを示す出来事がまたひとつ出てきた。
兵庫県3区選出の土肥 降一 衆議院議員が日韓のキリスト教議員連盟の
会合で「和解と平和を遂げる韓日(日韓)両国の未来を拓こう」という共同
宣言文に署名したことが問題視されている。
韓国の日本統治下で起こった独立運動”3・1節”にちなんだ行事で韓国側が
作成した宣言文に日本側の代表として署名したものだが、宣言文の中身を見ると
竹島(韓国名・独島=ドクト)の日本の主権を否定する文言や従軍慰安婦問題、
日本で徴用された韓国人のサハリンでの被害に対する保障、日韓の前輪友好は
真実の謝罪と賠償が出発点となる、など到底日本が飲めない内容である。
土肥 氏は「キリスト教的なアプローチだった」「個人的には竹島が日本固有の
領土であるとは一概にはいえないと思っている」「本当に議論するならば緻密な
歴史的なやらなければならない。(そこまでしないならば)いろんな考えや思想が
あってもいいのではないか」と自らの行為を正当化する発言もした。
国際的にも竹島は日本の領土であると思っているが、国としての立場を飛び越え
国会議員が自身の主観を元に署名したことは残念という言葉では収まらないもの
である。
今回の署名が韓国にとっては国際社会に自らの主張を訴える上で有効な材料となった
ことは確かである。ロシアとの北方4島問題、中国との尖閣諸島問題とならんで外交
的にも大きな失策であろう。
菅首相の身内として首相の足を引っ張っただけでなく、自民党などの野党に攻撃
材料を与えたことや署名が一人歩きして外交上の足かせになるのではないかという
懸念も生じさせたことは甚だ遺憾であり、問題の拡大化は避けられないところである。
ほんとうにこの先生はどこの国会議員なのだろうか。
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